市議会副議長…“自分は場を盛り上げた「頑張りマン」” 下腹部に「マイク」近づけた?疑惑を否定
岐阜県美濃加茂市議会の副議長に、ある不適切な行為をした疑いが生じています。オーストラリアの姉妹都市の市長らを招いた懇親会のカラオケで、市長の娘の下腹部にマイクを近づけた、とされているのですが、副議長本人は否定しました。
岐阜・美濃加茂市 永田徳男副議長(71)
「酔っていたとしても、そういうことはやっていない。絶対に、やっていません」
8日、語気を強めて“否定”の言葉を口にしたのは、岐阜県美濃加茂市の永田徳男副議長、71歳。
岐阜・美濃加茂市 永田徳男副議長(71)
「こんな感じでしたね、こうやって。こんな感じでしたね。こんな感じでしたから、確かにマイクは下の方にいってますから」
何度も実演したのは…スナックでしたとされる、“マイクをめぐる不適切行為”についてです。
そして、その相手は…
オーストラリア ダボ・リージョン市長 マシュー・ディカーソン
「美濃加茂市民の皆さん、おはようございます。私はダボリージョンの市長、マシュー・ディカーソンです。少し、ダボについて紹介します」
約35年にわたって、姉妹都市として交流のある、オーストラリア・ダボ市の市長の娘でした。
議会事務局によると、先月、ダボ市の市長や家族らが美濃加茂市を訪れました。
歓迎会の二次会で、カラオケをしたといいますが…。
記者
「永田副議長は、立ってカラオケを歌っていたということですが、その後、席に座っていた女性に対し、不適切な行為をしたということです」
永田副議長は歌っている際、机の隙間を通り抜け…ダボ市長の娘の“下腹部付近”に、「マイク」を近づけたといいます。
この様子は、動画で撮影されていて、藤井浩人市長が確認すると──
岐阜・美濃加茂市 藤井浩人市長
「見てもらうと、見解分かれると思うんですけれども、これは“不適切極まりない”かなと」
──“セクハラ”という意味合いで?
岐阜・美濃加茂市 藤井浩人市長
「少し、性的に、相手が嫌な思いをするのではないか、と私も認識しました」
──距離感は、どれくらい?
岐阜・美濃加茂市 藤井浩人市長
「マイクが、当たるか当たらないかぐらいの近さまでは、近づいていたということで、相手側も少しびっくりされていた、という記憶です」
謝罪に値すると判断し、後日、藤井市長はダボ市長に「謝罪文」を送ることに。
ただ、行為をしたとされる本人の認識は、市長と大きく食い違っていて…
岐阜・美濃加茂市 永田徳男副議長(71)
「一生懸命踊ったカラオケで、盛り上げていた」
「今日は頑張ったな、頑張って盛り上げたな、という認識で…」
「私としては全く記憶がなかったわけですが、ずっと、自分としては、(場を)盛り上げた“頑張りマン”だと思っていました」
自分は、場を盛り上げた “頑張りマン”だと主張しました。
岐阜・美濃加茂市 永田徳男副議長(71)
「通路で歌っていた時に、ちょっとよろけたところが、動画に映ったのだと」
──(娘に)マイクがあたった?
岐阜・美濃加茂市 永田徳男副議長(71)
「いや、当たってないと思います。まず、(間に)テーブルがありますから。このようなこと(話題)になるということは、本当に青天の霹靂(へきれき)であります」
美濃加茂市 藤井浩人市長
「私は、よろけて…というような感じではなかったのかなとは思っています。なんでこんなこと、わざわざする必要があったのかな、という感想です」
謝罪メールから2週間たった今も、ダボ市からの返事はないという、今回の“不適切行為”疑惑。
岐阜・美濃加茂市 永田徳男副議長(71)
「とても、わざとではないし、逆にいうと、初めてお会いする方に、そのような失礼なことをできるわけもございませんし…」
美濃加茂市議会は9日、全員協議会を開き、動画を公開することも含め、副議長の行為について協議するとしています。
(5月8日放送『news zero』より)