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【昭和100年 映像館⑨】世界に開かれた海港博覧会

2024年12月12日 18:43
【昭和100年 映像館⑨】世界に開かれた海港博覧会

昭和が誕生してから2025年で100年。欧米に追いつけ追い越せの激動の時代にたくさんの映像を残したカメラマンがいました。そのカメラマンがレンズ越しに見た昭和の貴重な映像を紹介します。第9回目は、昭和5年に開かれた「観艦式記念・海港博覧会」の様子です。

「海を制する者は、世界を制す。」の如く、日本が世界三大海軍国(米国・英国)を誇っていた昭和5年(1930年10月26日)。神戸沖で「昭和5年特別大演習観艦式」が執り行われました。海軍の艦船、165隻、飛行機72機が参加。この観艦式を記念して海港博覧会が開かれました。会場は、兵庫突堤埋め立て地約10万平方メートルをはじめ、湊川公園と関西学院の跡地を利用。期間は、9月20日から10月31日。入場料は、大人が40銭。子ども(6才~12才)は、20銭。うどんやそばが10銭前後の時代。約120万人が訪れました。

【作品解説】
メインの第一会場。入口を入ると噴水がお出迎え。海の博覧会らしく海と港のジオラマに動く模型の船が迎えてくれます。会場内には、「航空館」「港湾館」「船舶館」などのパビリオンをはじめ「東京館」「三重館」など自治体からも参加、約16館が建てられました。展示品は、昔の帆船の模型や写真や歴史的な海図資料。海軍の戦利品や大砲などがあったと言います。また、「萬国街」のアトラクションは、外国からのパフォーマーが、観客を楽しませます。人間大砲(ドイツ)や当時ヨーロッパで流行のダンスは、観客を楽しませました。

【参考文献】
・「観艦式記念・海港博覧会誌」国立国会図書館蔵
・「神戸海港博覧会記念館出品目録」国立国会図書館蔵

【協 力】
神戸市立博物館

【撮影者説明】
横井湖南氏:名古屋生まれ 1910年~1957年
昭和の初め、映画の楽しさや奥深さを伝えた映像作家の草分け的存在

【映像提供】
横井克宜氏

最終更新日:2024年12月12日 18:43
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