「越前紅ずわいがにらーめん」が誕生 カニの脚トッピング うま味たっぷり オイルで香り引き出す
カニの脚がトッピングされた贅沢なラーメン。使われているのは越前町の沖合で水揚げされた「ベニズワイガニ」です。「越前がに」に比べて手ごろな価格ながら、カニ本来のうま味が十分感じられる新しいご当地ラーメンとして全国にアピールします。
水深1000メートルの深海に生息するベニズワイガニ。県内では唯一、越前町漁協所属の「大喜丸」が漁を行っています。
■大喜丸山下富士夫船長
「すごく良いものだけ水揚げしている自信があるし、しっかりした味わいのあるカニなのでおいしく食べてほしい」
ぎっしり詰まった身は甘みが強く、みずみずしいのが特徴です。
また福井が誇るブランド「越前がに」と比べて、価格はおよそ5分の1と、リーズナブルなのも魅力です。
このベニズワイガニを新たな名物にできないかと、漁師とタッグを組んだのが福井市内でラーメン店を営む北川紀夫さんです。
■RAMEN W 北川紀夫社長
「カニ王国福井としてカニのラーメンを出せないかと 生のズワイガニもやったことはあるが、どうしても原価が合わない ベニズワイガニに出会って、これであれば1年中カニラーメンが出せるのではないか」
ベニズワイガニは、9月から翌年の6月までほぼ1年を通じて水揚げができます。
さて、生のカニのうま味をいかにラーメンに生かすか、開発は苦労の連続でした。
■北川紀夫社長
「カニの味がするラーメンをいかに作っていくかという中で余計なものを入れない 生のカニをじっくり火を入れてうま味を抽出する カニの味がするものをつくり上げていくのは大変だった」
試行錯誤の末に完成した「越前紅ずわいがにらーめん」。
カニの脚をのせた贅沢な1杯は、カニのうま味たっぷりで、カニの肉や甲羅から抽出したオイルが香りを引き立てます。
店ではご当地ラーメンとして各地で開かれるイベントへの出店も検討していて福井のカニの魅力を全国にアピールします。
*麺を食べ切った後にはうまみ味が溶け込んだスープにバターライスを浸した雑炊もおすすめ。
*福井市開発の「RAMEN W」(午後5時から提供)
*越前紅ずわいがにらーめんバター飯セット1580円(税込み)