伝統行事「精霊船送り」 御霊を船に乗せ海の彼方の浄土へ送る 美浜町菅浜
御霊を乗せて沖へ=15日午後6時半ごろ、美浜町菅浜
美浜町菅浜の海岸で15日、お盆の伝統行事「精霊船送り」が営まれ、地元の人たちがお供え物を乗せた船を海へと送り出し、故人をしのびました。
切り紙細工などで飾り付けられた精霊船には、それぞれの家庭から持ち寄ったお供え物が積み込まれ、午後6時すぎ、地元の女性たちの念仏にあわせて、船は沖へと送り出されました。
精霊船送りは、亡くなった人の御霊を海の彼方の浄土へ送るという古くからの信仰に基づいて行われ、県の無形民俗文化財にも指定されています。
船はカヤやムギワラなどを束ねて作られていて、帰省中の家族ら合わせて100人以上が集まり、沖へと向かう精霊船を見送りながら故人をしのんでいました。