県文化財を龍翔博物館で保護 能登半島地震で本堂が被災 坂井市・大善寺「木造黒漆塗厨子」
能登半島地震で被害を受けた坂井市内の寺にあった県の指定文化財「木造黒漆塗厨子」が、保護を目的に龍翔博物館に移されました。(3月22日)
同市坂井町の大善寺では、地震で本堂の壁にひびが入るなどの被害が出ました。厨子を収めた扉の内側には、奈良県の興福寺の専属絵師による「極楽浄土絵」が描かれ、同寺との強いつながりを示しています。
運送会社のスタッフが22日、厨子を丁寧に保護した後、慎重に運び出しました。
■大善寺 山田智洋 住職
「座敷にこのままの形でおまつりするのは不安があった」
■坂井市龍翔博物館 角明浩 学芸員
「大善寺の歴史や文化財を市民に周知する機会を何かしら考えたい」
博物館では、企画展などで今後の公開を検討しています。