「何としても家族のもとへ…」県警隊員ら輪島の火災現場で捜索活動 厳しい状況振り返る
能登半島地震で大規模な火災が発生した輪島市の朝市通りで、懸命に安否不明者の捜索をした県警緊急災害警備隊の隊員たちが活動を振り返り、「なんとしても安否不明者の方をご家族のもとに返すという思いだった」と話しました。(1月17日)
県警の緊急災害警備隊の14人は、今月11日から13日まで、能登半島地震で大規模火災が発生した輪島朝市通りで安否不明者の捜索にあたったほか、15日には穴水町で津波の被害があった家屋の確認作業をしました。
同隊の寺下泰広中隊長は「電気や水道が通ってない状況で、雪も降り続けるなかかなり寒い思いをされている方が多数おられました」と、現地の厳しい気象条件を語りました。
特におよそ300軒の家屋が焼け、焼失面積は5万平方メートルとされる輪島朝市通りでは、連日氷点下1℃を下回る寒空の下、手やスコップで瓦礫の撤去をしながら安否不明者の手がかりがないか懸命に捜索したということです。
寺下中隊長は「輪島市の火災現場は多数の安否不明者がいる地域。活動期間が限られていたので、『なんとしても安否不明者の方を発見して、ご家族のもとに返したい』という思いを隊員全員がもって活動した」と振り返りました。
県警の緊急災害警備隊は今後も石川県警の要請で災害現場に出動し、行方不明者の捜索や避難所の警備にあたるということです。