勝山市北谷の地層から国内初のカメ類の化石を発掘 新種の可能性を含めて研究へ
勝山市北谷の地層から発掘されたカメ類の化石が、国内初のプロアドクス属と分かり、新種の可能性を含めて研究が進められます。
化石は、縦19センチ、幅18センチ、厚さ3センチで、カメの腹の部分と背中の甲羅の跡だということです。
このカメの化石は、2021年に勝山市北谷で行われた調査で、今から1億2000万年前の前期白亜紀の地層から発掘されました。
保存状態はよく、表面の模様のパターンなどから、アドクス科のプロアドクス属であることが分かったということです。
■県立恐竜博物館 園田哲平研究員
「このカメが、どのように形を変えて進化していったのかを知るために、すごく重要な資料になる 今後の研究によるが、新種になる可能性は期待していいと思う」
プロアドクス属は、韓国で発掘されたものに次いで世界2例目で、国内では初めてです。
化石は日本湖生物学会での発表を経て、1月26日から恐竜博物館で展示されます。