新型コロナ 8月下旬から9月上旬流行ピークか 手洗い 室内の換気など感染対策を
県内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていて、専門医は「流行の入り口にある」として、手洗いや室内の換気など基本的な感染対策をとるよう呼びかけています。
福井大学医学部 感染症学専門 酒巻一平 教授
「さらに増えていく’最初の段階’かと考えている」
感染症が専門の福井大学医学部の酒巻教授は、新型コロナウイルスの県内での感染状況について、「流行の入り口」にあるとみています。
県によりますと、7月15日からの1週間に新型コロナウイルスに新たに感染した人は1医療機関あたり10・4人と、前の週の1・6倍に増え増加傾向が続いています。
酒巻一平 教授
「去年のピークは9月上旬だった この増え方を見ると今年もお盆明け8月下旬から9月上旬がピークになる可能性が高い」
酒巻教授は、感染が拡大する要因の一つに新たな変異株「KP.3」の流行を挙げています。
酒巻一平 教授
「この変異株は感染力も強く、免疫の回避能力がある これが流行っていることで感染が広がっている可能性はある」
変異株「KP.3」は、ワクチン接種や感染に伴って、これまでにできた抗体と結合しにくい特徴があり、酒巻教授はウイルスを体内に入れないための基本的な感染対策が重要だと指摘します。
酒巻一平 教授
「夏はクーラーを使って閉め切ることが多いので、換気に気を付けるとか、手洗いとか手指消毒を普段からしてもらうのが予防としてよい」
夏休みに入って人の移動が活発になる中、爆発的な感染拡大を防ぐためにも、あらためて一人ひとりの心がけが求められています。