敦賀原発2号機「再稼働を認めない」原子力規制委員会が新規制基準に「不合格」の審査書作成へ
日本原電敦賀原発2号機について、原子力規制委員会は2日、「再稼働を認めない」とする審査チームの結論を了承し、今後、新規制基準に「不合格」とする審査書をまとめます。
原子力規制委員会は、敦賀原発2号機の再稼働を巡って2日に臨時の会議を開き、日本原電の村松衛社長らから追加調査などについて今後の方針を確認しました。審査チームは先週、原発敷地内の断層について「活動性を否定できない」との結論をまとめましたが、日本原電が引き続き調査を続ける考えを示していました。
これに対し委員から、「追加調査によって、断層の活動性を否定できるような確実なデータを得るのは難しい」などと、審査の継続を疑問視する意見が相次ぎ、委員会は日本原電の追加調査を待たず、「再稼働を認めない」とする審査チームの結論を了承することを決めました。
今後、新規制基準に「不合格」とする審査書がまとめられることになります。
審査の結果、再稼働が認められないのは、2012年に原子力規制委員会が発足して以来、全国で初めてのケースです。