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【衆院選】争点①政治とカネ クリーンな政治の実現へ 各候補者はどう応える

2024年10月22日 20:53
【衆院選】争点①政治とカネ クリーンな政治の実現へ 各候補者はどう応える

福井1区と福井2区ともに5人が出馬して、乱戦模様となっている衆議院議員選挙。3つの争点に注目してシリーズでお伝えします。1回目のテーマは「政治とカネ」の問題です。有権者が求めるクリーンな政治の実現へ、候補者たちはどのように応えるのでしょうか。

■自民党 稲田朋美候補(10月15日、福井市内)
「深く深く反省をして」
■無所属 高木毅候補(10月19日、鯖江市内)
「本当に申し訳ありませんでした」

自民党のいわゆる“裏金問題”を巡り、今回の選挙に背水の陣で臨む前職の2人。福井1区の稲田朋美候補は政治資金収支報告書に196万円の不記載があり、福井2区の高木毅候補は1019万円の記載漏れがありました。

県内の有権者からは、政治に対する不信やクリーンな政治を求める声が相次いでいます。

■40代女性(福井市、看護師)
「大丈夫なのかなって政治。政治家の人たちって大丈夫なのかなって、不信感はあります。国民にこうしたいとか、はっきり伝えていただきたい。信念を持って伝えていただく。信頼されるような政治家がいい」

■57歳男性(越前市、会社員)
「率直な意見としてはクリーンな方が良いと思う。いろんなことを考えて、自分たちの社会を良くしてくれる人が良いと思う」

■20代女性(越前市、会社員)
「お金ない、お金ないって、増税が多い中で(裏金)事件が起きると信用がなくなる。大事な部分に金を使ってほしい。私たちの年齢になると、子育てとか社会の事業にもっとお金を使ってほしいのに、なんでそういうところにお金があるのって、不信感を覚える」

■70代男性(敦賀市、無職)
「裏金の問題、何も解決していない。あんなの選挙でごまかしているだけ」

今回の選挙の大きなテーマとなっている「政治とカネ」の問題。クリーンな政治の実現へ、政策活動費や企業・団体献金の廃止を訴える候補者が目立ちます。

■無所属 西山理恵候補
「情報開示です。今の政治がクローズドの中で、談合で決められて可決して。すべてはクローズで、密室で決めてしまうのは不信感を生んでしまう。情報開示していきましょうということ」

■共産党 金元幸枝候補
「国民主権という日本の憲法の原則がゆがめられてしまう。政治がゆがむもとだと思うので、企業献金・団体献金禁止ということを一貫して訴えている」

■立憲民主党 波多野翼候補
「市役所にいて、たくさんの生活が苦しいという声を聞いてきた。その時に自分のことだけ考えて、私腹を肥やしていたというのは、ほんとに怒りを覚える。(自民の議員に)選挙行かないやろな、私服肥やしている自分らのことなんか興味ないやろなって思われてますよ。ふざけるなですよ」

■自民党 稲田朋美候補
「多額の使途を公開しなくてもいい党の政策活動費は廃止すべきだと思っているし、文書交通費をはじめ、不透明だと言われている政治資金については、対象を明確にして公開すべきと考えている」

■参政党 田中こはる候補
「政治資金について、透明性の向上が不可欠。お金の流れはすべて公開し、透明にしていくことが重要、裏金が作られる会計制度を見直すべき」

■共産党 小柳茂臣候補
「私たちは政党助成金を受けていない。企業献金も政党助成金もやめて、国民の声を聞く政治が実現できることを望む」

■無所属 山本拓候補
「政党助成金を予算化して、自動的に何人当選したから、政党にいくらいきますよ、オープンになる。これをホームページでアップしていけば、誰も誤解がない」

■日本維新の会 斉木武志候補
「私が変えなければいけないと思っているのは、パーティー券買った人にしか補助金がいかない今の自民党の政治のスタイルから、パーティー券を買わない一般の人にも金を還元する政治に変えていかないといけない」

■立憲民主党 辻英之候補
「今の政治資金規正法、法律がまず悪いのと、それを守らない人がいる。企業団体の献金禁止。私は受け取らない。政策活動費、そういったものを廃止すべき。まずはそこから始めたい」

■無所属 高木毅候補
「本当に今回は、政治資金の問題では多くの政治不信を招いたということで、心からおわびを申し上げたいと存じます。しっかりと反省しながら、しっかりと出直す。そういうような気持ちで初心に返って、この選挙戦、戦いたい」

福井放送 福井放送