「夢はオリンピックで優勝」 砲丸投げ・奥村仁志選手(大野市出身) 初の19メートル超え、日本新記録 福井の舞台で達成
日本人初の9秒台が出た9.98スタジアムで、また日本新記録が誕生しました。記録を樹立したのは、砲丸投げの奥村仁志選手。大野市の和泉地区で生まれ育った少年は、日本を代表するトップアスリートになって帰ってきました。
2015年、当時中学3年生だった奥村選手。カメラの前で夢を語ってくれていました。
■奥村仁志選選手
「将来の夢はオリンピックで優勝することです。世界の人と戦えて、しかも、オリンピック優勝という名前が一番かっこいいと思う」
恵まれた体格を生かし、小学生の時は相撲。中学1年から砲丸投げを始め、17.85メートルの日本中学記録は今も破られていません。
全校生徒9人の和泉中学校を卒業し、ふるさとの親や友達と離れて進学したのは、陸上の強豪・敦賀高校。高校時代は徹底して、土台づくりに取り組みました。
3年間で投てき選手としてのベースを築き、その後、大学・社会人と着実にステップアップ。日本選手権では2連覇を果たしました。
久しぶりのふるさとでの大会となった先週のアスリート・ナイト・ゲームズ。最終6投目で、日本人で初めて19メートルの壁を超える19.09メートル。6年ぶりに日本記録を塗り替えました。
■奥村仁志選手
「自己ベスト、自己ベストと言っていたけど、陰では19メートルを狙っていたので。地元・福井で投げられてとてもうれしい。地元で投げる、今年はこの試合に向けてきてたので、一言で“最高”です」
ふるさとで新記録を樹立した奥村選手。これからも日本の砲丸投げの歴史を塗り替えることが期待されます。