街なか観光に“ふくチャリ”人気 福井市のシェアサイクル 稼働去年の倍以上に
新幹線で福井を訪れる観光客の二次交通が課題となる中、福井市のシェアサイクル「ふくチャリ」が去年の2倍以上のペースで利用され、人気を集めています。
福井駅前の3か所をはじめ、養浩館や中央公園、柴田神社などの観光スポット合わせて19か所に貸し出しポートがあり、合計102台の自転車を備えています。
利用の手続きはスマートフォンで簡単にできるとあって、新幹線開業後に観光客らの二次交通の手段として人気を集めています。
■大阪からの観光客
「チャリで回りたいなと思って探してたら、あるじゃんって」
■福井城址への観光で利用
「福井は今回、新幹線が通ったということでいい機会だなと思って新幹線で来た。お城巡りをしようと思う」
■名古屋からの観光客
「ホテルから駅まで、荷物を駅のコインロッカーに預けようと思って使った。ここからは市内をぐるっと回る用で使おうかなと思う。バスとか公共交通機関だけでは行きづらい観光地もあるので、こういうのがあるのはありがたい」
開業後1か月間の利用件数は2005回。1日で170回以上貸し出された日もあり、去年の同じ時期と比べて2倍以上にアップしました。
■福井市自転車利用推進課 青木円来 主事
「一番利用されているのは駅の3つのポート。観光で来られている方にふくチャリが二次交通の手段として定着している」
シェアサイクルの魅力は?
「楽しかった。電動なのですごい楽であまり疲れなかった」
「こっちの方が風を感じられて、川沿いだと人が全くいないので最高だった。車では味わえないような感じ」
自転車の機動性や楽しさについて、好評を集める一方でこんな声も。
「一日乗り放題券があると使いやすいなと思う」
「観光で利用すると道が分からないので、携帯を固定できるものがあると観光する上で便利。止めて携帯を見てとなるのでそこが少し不便かな」
市では、利用客の声を集めながら、利便性をさらに高めたいとしています。風や光など自然を感じながら福井市の魅力発見が期待される「ふくチャリ」。穏やかな季節にはまだまだ快走が続きそうです。