「イルカもう来ないで」本格的シーズン前に海水浴場が対策に追われる 超音波発信機設置も
本格的な海水浴シーズンを前に、各地の海水浴場では、沖合に超音波発信機を設置するなど「イルカ対策」に追われています。
美浜町の竹波海水浴場です。海開きを前に地元の人が船に乗って沖へ出発。
イルカが不快に感じる超音波を発する機器を沖合のブイに設置していきます。
水の中で様々な音を変えながら出すことで、イルカに、そこには「近づきたくない」と思わせる効果を期待します。
美浜町竹波地区 山本文昭 区長
「こちらも万全の体制を整えてお客さんを迎えたいと思っている。イルカを見たら近づかないということが一番の事故防止につながると思うので、そのことはきっちり守ってほしい。」
去年、美浜町や福井市の海水浴場で相次いだイルカの出没。専門家は人間に慣れることによる凶暴化を懸念しています。
三重大学生物資源学研究科 森阪匡通 教授
「どんどん人に対して、自分の方が上だという行動が出てくるというのが海外でも多くあるので、まさにそこに入ってしまっているのかなと危惧している。とにかくさわらない、あとはゆっくりと水の上に上がってもらうことがとても大切かなと思う。」
「イルカ対策」に余念のない海水浴場。安全に海水浴を楽しむためにもルールを守ることが大切です。