若狭町特産「熊川葛」 寒ざらしで上質のくず粉に まろやかな口当たり 和菓子店などに出荷
クズの根を踏んででんぷんを搾り出す=13日午前9時、若狭町熊川
若狭町熊川で、まろやかな口当たりと上品な味わいが特徴の「熊川葛(くまがわくず)」の寒ざらしの作業が最盛期を迎えています。(1月13日)
熊川地区特産加工センターでは13日、熊川葛振興会のメンバー5人が、砕いたクズの根を竹の上で踏んでくず粉のもとになるでんぷんを搾り出しました。容器に沈んだでんぷんが真っ白になるまで、真冬の冷たい水に20回以上さらして不純物を取り除くことで、上質のくず粉に仕上げます。
今年は天候に恵まれ、山から掘り出したクズの根の出来が良く、でんぷんも多く含まれているということで、熊川葛振興会では去年より1割多い120キロの出荷を見込んでいます。
寒ざらしの作業は4月いっぱい続けられ、特産の「熊川葛」として小浜市内の和菓子店をはじめ、県外のレストランなどに出荷されます。