無実の証明へ決意新た 前川彰司さん(59)が施設入所の父親に再審決定を報告
38年前の女子中学生殺人事件をめぐる2度目の再審決定から一夜明けた24日、前川彰司さん(59)が真っ先に向かったのは一緒に戦い続けた父のもとでした。親子で喜びを分かち合いながら、これからも続く無実の証明へ決意を新たにしていました。
■前川彰司さん(59)
「今朝は清々しかった ただいつも通りの日常を送っている」
23日に、2度目の再審決定を勝ち取った前川彰司さん。今朝真っ先に向かったのは息子の無実を信じ、38年間一緒に戦い続けた父・禮三さん(91)が暮らす福井市内の高齢者施設でした。
父・禮三さん(91)
「実際に事件のあった夜は僕自身が見ているから、犯行の時間に息子と一緒にいたのだから、疑うもひったくれもない」
2011年の一度目の再審決定の日に、富山県の病院に入院していた前川さんに代わって喜びの声を上げた禮三さんも今年で91歳。
■前川彰司さん(59)
「父の現状としては足が不自由 手もちょっとパーキンソン病で震えて、耳もかなり遠い 生きている間に報告はしたい 無罪を勝ち取ったと 無罪だったと」
事件から38年。司法の判断が揺れる中で「開かずの扉」が開かれるのか、注目が集まります。