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全校児童たった1人 オリジナルかるたで地域発見 地域の人たちの協力に感謝 福井市・殿下地区

2025年3月13日 19:21
全校児童たった1人 オリジナルかるたで地域発見 地域の人たちの協力に感謝 福井市・殿下地区
オリジナルかるたを楽しむ松平瑞也君(中央)=13日午前9時半、福井市の殿下公民館

福井市の殿下地区で地元の児童が毎年書き足しているオリジナルかるた。地元の名所や魅力などをモチーフに作られていて、全校児童1人となった今年も住民らと楽しむ場が設けられ、地域の魅力を再発見しました。

福井市の北西部、山に囲まれた殿下地区にある殿下小学校。唯一の児童で5年生の松平瑞也君は13日、地域の住民や公民館の職員とともにオリジナルかるたを楽しみました。

■札を読み上げる松平瑞也君
「西雲寺、満開になったしだれ桜」
「ラーメンは、シシ肉使っておいしいよ」

このかるた。8年ほど前から、歴代の児童が毎年書き足してきたもので、松平君もこれまでに10枚ほど作りました。かるた大会は卒業生を送る会で毎年行われてきた伝統で、6年生がいなくなった今年度も地域住民の協力で行われました。

■殿下地区の住民
「僕らの時はたくさんいたので同級生とか。みんなで山歩きとかしたけど、1人ではなかなかできない。ちっちゃい時の思い出ってずっと残る。だから思い出をたくさん残してあげたい」

地域の人たちに見守られて過ごした1年間。松平君は4月からは6年生です。

■松平瑞也君
「学校1人で残ってちょっと寂しかったけど、地域の人とか先生方が一緒に支えてくれたおかげで、楽しく1年過ごすことができた。来年は6年生。これまでの感謝の気持ちを込めて1年間過ごしたい」

山間に春が訪れる頃、松平君と殿下小学校の最後の1年が始まります。

最終更新日:2025年3月13日 19:21
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