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【お盆休み】太宰府市は「猛暑」国内最長記録を更新 関門海峡花火大会の会場では地震への備えを再確認 涼しい屋内で「揺れ」を体験できる施設も 福岡

2024年8月13日 18:46
【お盆休み】太宰府市は「猛暑」国内最長記録を更新 関門海峡花火大会の会場では地震への備えを再確認 涼しい屋内で「揺れ」を体験できる施設も 福岡
お盆休み 県内各地では

13日は「盆の入り」です。ふるさとや行楽地で過ごしている人も多いと思います。ことしは、猛暑に加え巨大地震への注意が呼びかけられる中でのお盆休みになりました。過ごし方に変化はあったのでしょうか。

■元木寛人アナウンサー
「時刻は午後2時前です。福岡県太宰府市は現在、手元の温度計では36℃を超えています。 黙って立っていても汗が噴き出すほど、非常に暑いです。」

13日、最高気温36.2℃を記録した太宰府市。35℃を超える猛暑日は26日連続で、全国の最長記録を更新しました。

■大阪からの観光客
「めっちゃ暑いなー!」

名物の梅ヶ枝餅の焼き場の温度は、50℃を超えるといいます。その梅ヶ枝餅より売れているのが。

■甘木屋・高田由美子さん
「お餅の3倍くらい、ドリンクが出ています。」

猛暑が続く中、にぎわっているのがプールです。

■吉村史織アナウンサー
「こちらのプール施設ではお盆休みに入ったということで、大勢の親子連れが流れるプールを楽しんでいます。」

福岡市東区の海の中道サンシャインプールでは、涼を求めて多くの人たちが訪れていました。

■子どもたち
「気持ちいいです。」
「冷たいです」
「すべり台。楽しかった。」

中には急きょ、行き先を変更したという人もいました。

■訪れた人
「きょうは友達と遊ぼうとなっていて、お盆だし、地震もあるし、川とか海は避けようということで。ライフガードさんがいる安心感と、人の目も多いので、川よりは安全に過ごせるかなと思ってプールにしました。」

お盆休みに重なった、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」の発表。その発表を受けて、イベント会場では、地震への備えを再確認していました。

■奥村三枝記者
「今夜の関門海峡花火大会に向けて、会場の門司港ではボランティアが準備を進めています。」

今夜行われる予定の関門海峡花火大会。下関と門司の両岸から、合わせて1万5千発の花火が打ち上げられる毎年恒例の行事です。

実行委員会は、巨大地震への注意が呼びかけられたことから、安全マニュアルを改めて確認し、行政や警察とも一緒に避難誘導の方法などを確認したといいます。

■関門海峡花火大会・高橋一樹 実行委員長
「今回はイレギュラー。地震の津波時の避難経路や地震の時の対応を共有して、いい花火大会になれば。」

地震への関心が高まる中、猛暑でも「涼しく防災について学べる」という施設を訪ねました。

■粕屋南部消防組合・南部消防署・藤上真成 消防士
「ここは地震や、消火などの体験ができるコーナーです。」

福岡県志免町の粕屋南部消防本部にある防災センターは、地震や水害などについて、体験しながら無料で学べる施設です。

14日と15日はお盆休みで、次の開館は16日です。特別に内部を案内してもらいました。

■元木アナウンサー
「中に入りますと、スーパーマーケットの売り場が再現されています。この場所で地震を体験することができます。」

「震度6強」を体験しました。

■元木アナウンサー
「揺れ始めました。かなり大きな横揺れです。立っているのも難しいのでしゃがみます。揺れが強くなりました。」
「自分の体を動かないようにすることで精いっぱいでした。商品が落ちてくる。一瞬で危険な場所に変わる恐怖を感じました。」

体験できるのは地震だけではありません。

■元木アナウンサー
「一歩一歩、歩くのが難しい状況です。段差がありました。」

大雨で冠水した道路の歩きにくさを、ボールプールで体験したり。

■元木
「風速15メートルです。風に向かって立って歩くのが難しいほど強い風です。」

台風を体験できるコーナーもあります。

突然襲ってくる災害には事前の備えが大切だと呼びかけています。

■粕屋南部消防組合・南部消防署・藤上真成 消防士
「南海トラフ地震も今後30年の間で70~80パーセント起こると言われています。福岡でも警固断層がありますので大きな災害が起こる可能性があります。実家に帰っている人も多いと思いますので、実家の家具が固定されているか、ハザードマップの確認など、防災について見つめ直す期間にしてもらえたらと思います。」