北九州市を「すしの都」に ミシュラン店が高校生に特別授業 3つの海のおいしさと名店の技を体験
北九州市の高校で11日、地元の「すし」の魅力を伝える特別授業が行われました。北九州市は「すしの都」として、さらなるPRに乗り出しています。
11日、北九州市小倉北区の東筑紫学園高校では。
■中村安里フィールドキャスター
「こちらは調理実習室です。中では高校生たちがすしを握っています。」
和食を専門に学ぶ食物文化科の2年生33人が伝統的な江戸前鮨の握り方「本手返し」を学んでいました。
指導していたのは、地元、北九州市ですし店を営む舩橋節男さんです。
■江戸前鮨 二鶴・舩橋節男さん
「まずはここ、次、ここが決まったら横と上をしめて。」
舩橋さんが3代目として営む、江戸前鮨 二鶴は、ミシュランで2つ星の評価を受けた名店です。
高い評価を受けるすし職人、舩橋さんが実技に先がけて生徒に伝えたのは、北九州市の海の素晴らしさでした。
■ 舩橋さん
「世界から見たら、この日本列島の中の九州という島があって、その北部地域は魚と海のポテンシャルが高いです。世界一です。」
北九州市は響灘(ひびきなだ)、周防灘(すおうなだ)、関門海峡と、3つの海に囲まれています。このため、全国的にも魚の種類が多く、海峡の潮の流れにもまれた魚は、身が引き締まった極上品と言われています。
舩橋さんは東京の名店で10年以上修行し、地元北九州に戻ってきました。
■舩橋さん
「伝統の味を守るには、世界一の漁場がある北九州で店を構えること。」
その魅力を広く知ってもらおうと、北九州市もPRに乗り出しました。
■武内市長
「特に食の都、すしの都としての北九州市のブランディングを高めていく。」
北九州市を「すしの都」に。市民はこの案を歓迎しています。
■市民
「北九州は海が近くて新鮮な魚が多いので、観光の目玉の一つとしてイチ押しできるかなと思います。」
「おすしは行きますね。おいしいです。ローカルずしというのもあって、使っている魚もランクがぐっと上がる感じ。」
「いいと思います。お客さんいっぱい来て、お金を落としてもらえばですね。」
関門海峡でとれた真鯛を使った握りの味は。
■中村フィールドキャスター
「ネタと酢飯のバランスがぴったり。かめばかむほど、うまみが引き出されます。」
■舩橋さん
「九州北部地方は非常にポテンシャルが高いので、いい魚がいっぱい捕れる。すし握るなら北九州ということで、私はここで握ってるんで。」
舩橋さんから北九州のすしの魅力を学んだ高校生たち。
■船橋さん
「ちょんと酢をつけたら、とにかくまんべんなくのばす。そうそういいよ!あとはスピード命!」
伝統の技法に苦戦しながらも、握りの形を整えました。
■高校生
「いただきます!」
「めっちゃこりこりしていて甘いです。」
「すっごく楽しかったです。勉強になりました。」
「和食職人になりたい。地域の特産物をいかして、自分の店で頑張りたいです。」
北九州市の豊かな海産物と、職人の確かな技。「すしの都」北九州の魅力は若い世代にも引き継がれます。