福岡県知事「口にしないで」小林製薬の紅麹を使ったサプリ　摂取した人が腎疾患で死亡と発表

小林製薬の「紅麹（べにこうじ）」を使ったサプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題で、会社はサプリを使っていた1人が腎疾患で死亡していたことを新たに発表しました。福岡県の服部知事は26日、この商品を持っている人は口にしないよう呼びかけました。

この問題は、小林製薬が販売する「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人が、腎臓の病気などを発症しているものです。

会社によりますと、このサプリを摂取していた1人が腎臓の疾患を発症し、ことしに入り死亡していたということです。

小林製薬は、商品と死亡との因果関係が疑われるが、事実関係は確認中だとしています。

また現時点での健康被害の報告は83件にのぼることも明らかになりました。

福岡県の服部知事は26日の会見で、県内の保健所に確認したところ、25日までに健康被害の相談は確認されていないと話しました。

■福岡県・服部知事
「当該製品をお持ちの方は、食べない・摂食しない。健康被害がある場合は最寄りの保健所に相談するようお願いします。」

福岡県は26日からホームページやSNSで注意を呼びかけています。

小林製薬の「紅麹」原料を含む商品「悪玉コレステロールを下げるのに役立つ濃厚チーズせんべい」を販売している、福岡市博多区の通販会社「ZERO PLUS（ゼロプラス）」は、およそ700個の自主回収を始めています。