【高2自殺】性的暴行をスマホで撮影しSNSで送信 部活の上級生1人がいじめを認め和解成立 福岡地裁
3年前、福岡県の私立高校に通う男子生徒が自殺した問題で、当時の上級生の1人が、いじめの事実を認めて謝罪し和解が成立しました。
福岡県宗像市の東海大学付属福岡高校の2年生だった侑大(ゆうだい)さんは、2021年3月、17歳で自ら命を絶ちました。
侑大さんの母親は、侑大さんが所属していた剣道部で、性的暴行を含むいじめ行為を受けていたとして、ことし3月、当時の上級生4人に対し損害賠償を求める裁判を起こしていました。
母親の代理人によりますと、侑大さんが性的暴行を受けている様子をスマートフォンで撮影し、複数人にSNSで送信していたことを上級生の1人が認め、21日、謝罪と慰謝料の支払いに応じ、和解が成立したということです。
母親は「侑大にとって本当に死に至らしめるほどの精神的苦痛であったと思う。法的責任をとってもらいましたが、 許すことはできません」とコメントしています。
この裁判を巡っては、9月、別の上級生1人とも和解が成立していて、残る上級生2人は請求棄却を求めています。