【実験動画】電動キックスケーターと衝突した歩行者は重傷の恐れ JAF九州本部とLuupが「安全利用」へ連携
普及が進む電動キックスケーターについて今、ルールとマナーの周知が課題となっています。こうした中、JAF九州本部とLuupは、交通安全の取り組みを進めるため連携協定を結びました。
18日、連携協定書に署名をしたのは、ロードサービスなどを提供するJAF九州本部と電動キックスケーターなどのシェアリングサービスを展開するLuupです。
■Luup・岡井大輝 代表取締役CEO
「利用者の皆様から、LUUPを利用する予定のない街中に住んでいる方々まで、どのような運転であればより安全に乗ってもらえるかを知ってもらう必要があると思っています。」
福岡市で2024年3月にサービスを始めたLuupは現在、市内のおよそ950か所にポートを設置しています。
移動手段として定着しつつある電動キックスケーターですが、課題となっているのがルールとマナーの周知です。
福岡県警によりますと、電動キックスケーターの違反で2024年検挙された407件のうち、歩道を通行するなどの通行区分違反が218件とおよそ半数を占めています。
街中での電動キックスケーターの走行に、不安を感じる声もあります。
■街の人
「夜、歩いてる時、後ろの方から電動キックスケーターに乗っている人が来て、歩道だったので結構びっくりしました。」
「(車を運転している時に)死角から入ってきたり、急に飛び出してきたりとかするので、そういうのは怖いなと思います。」
こちらは、JAFが公開している電動キックスケーターと歩行者が衝突する実験動画です。脳や頭蓋骨への損傷が数値として示されていて、3000を超えると非常に高い確率で重傷を負う恐れがあります。
実験では、電動キックスケーターに押し倒された歩行者が地面に頭を打った時の値は、4000を超えています。電動キックスケーターの速度が速いほど、数値が高くなる傾向があります。
新しい移動手段の安全な利用に欠かせない、ルールとマナー。今後、JAF九州本部とLuupは、啓発イベントの開催などを通して安全意識の向上に力を入れたいとしています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年2月18日午後5時すぎ放送