妹を殴り死なせた罪に問われた元 警察官 検察「さらに飲みに行くのを制止され」弁護側「酩酊(めいてい)状態で心神耗弱」
2023年12月、妹を殴るなどして死亡させた罪に問われている元 警察官の男の初公判が20日に開かれ、男は起訴内容を認めました。
傷害致死の罪に問われているのは、元 警察官の広瀬守隆被告(58)です。
起訴状などによりますと、広瀬被告は福岡県警・田川警察署地域課の警部補だった2023年12月、北九州市門司区の実家で、妹の山本美智恵さん(当時55)の頭や顔を複数回殴るなどして翌日に死亡させたとされています。
福岡地裁小倉支部で開かれた初公判で広瀬被告は「覚えてはいませんが、私がやったことだと思います」と起訴内容を認めました。
検察は冒頭陳述で「被告は飲食店で飲酒したのち、さらに酒を飲みに行くのを妹に制止されたことに腹を立て、暴行を繰り返した」などと指摘。
一方、弁護側は事件当時の広瀬被告について「アルコールによる酩酊(めいてい)状態で心神耗弱だった」と減刑を求めました。