「共謀していません」「無罪です」現場におらず強盗致死の罪に問われた女 初公判で起訴内容を否認 福岡地裁小倉支部
福岡県水巻町で、知人の女と共謀し、女の姉を死亡させて通帳を奪ったとして強盗致死などの罪に問われた女の裁判員裁判の初公判が14日、開かれました。「共謀していません。無罪です」と起訴内容を否認しました。
強盗致死などの罪に問われているのは、北九州市小倉北区の無職、岡村恵美被告(48)です。
岡村被告は2023年6月、「20年来の知人」とされる無職の辻和美被告(52)と共謀し、辻被告の当時52歳の姉、つぐみさんに催涙スプレーを噴射して首を圧迫して死亡させ、通帳などを奪い、現金を引き出した罪に問われています。
辻被告はすでに強盗殺人の罪で1審で無期懲役の判決を受け、控訴しています。
岡村被告は道具の準備や姉の家などへの送迎を担当したとされますが、現場にはおらず、殺意はなかったとして、強盗致死の罪で起訴されています。
14日の初公判で、岡村被告は辻被告との共謀について「私は共謀していません無罪です」と否定し、強盗致死などについて起訴内容を否認しました。
検察は冒頭陳述で「計画的で金欲しさの身勝手かつ自己中心的な犯行であり反省の情は不十分」と指摘しました。
弁護側は「2人が共謀に対して合意しているとまでは言えない」と共謀の事実を否定しました。
判決は12月12日の予定です。