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郵便料金がまた値上げ「年賀状業界」にも思わぬ影響 福島県

2024年9月25日 18:47
郵便料金がまた値上げ「年賀状業界」にも思わぬ影響 福島県

お正月に向けて、大きな影響がありそうです。いよいよ、来月1日から郵便料金が値上がりします。63円のはがきは、10月1日から85円となるなど、日本独自のあの文化にも大きな影響があるとみられています。

人件費の高騰や物流費の上昇などが響き2023年度、686億円の赤字となった日本郵便の「郵便・物流事業」。

デジタル化などの影響で郵便物が減少するなか、全国津々浦々に配達する体制を維持するため、郵便料金の値上げに踏み切りました。

10月1日から通常はがきは85円に。そして手紙は50グラムまで110円となります。このほか、レターパックもそれぞれ値上がりします。

郵便料金の値上がりに街からは?

■60代
「まあ値上がりだから嬉しくはないですね。年賀とかでも辞める人とかずいぶんと増えてますよね、より一層減るのかなって気はしますね」

やはり、大きな影響があるとされるのが年賀状です。

■30代
「年賀状は、手書きで書くのが一番好きなので、これからも出し続けたいです」

■60代
「メールとかではなく、年賀状だけでやり取りという人も多いのでそれは続けたい。上がっても変わらず出そうと思います。」

日本独自の文化を大切にしたいという声が聞こえた一方で…

■10代
「年賀状はもう全然、出してないですね、中学校までは出してましたけど。もうスマホで、あけおめって送っておわり」

「年賀状離れ」を感じさせる声も聞こえてきました。

今回の郵便料金の値上がりで年賀はがきも1枚85円となります。年賀状の印刷などをする印刷会社も影響を注視しています。

■福島県印刷工業組合 佐久間信幸理事長
「年賀状が年々減っているのと、この料金の改定で、年賀状を出す人が減るだろうと見込まれていて、我々も減るだろうと、ちょっと心配」

値上がりの影響でさらに年賀状の注文が減り大きな打撃を受ける会社もあると県印刷工業組合の佐久間理事は見ています。

■福島県印刷工業組合 佐久間信幸理事長
「印刷業界の機械は電気で動くものだから、電気料金の値上げや印刷のインキなど資機材代も上がっているので…」

苦しい状況が続く印刷業界ですが、この困難を乗り切ろうと印刷会社側も様々な工夫をしています。

■福島県印刷工業組合 佐久間信幸理事長
「今までにないデザインとか、色んなキャンペーンをしている会社とエリアもあるので、早めに注文してもらえると印刷料金を割引するなど」

早割りのほか、「二次元コード」を読み取ると、贈った人の声やメッセージが届く新しい形の年賀状を提案するなど、新たなサービスに力をいれているところもあります。

■福島県印刷工業組合 佐久間信幸理事長
「年賀状は日本の文化でもあるので、残していきたいと思うし、年賀状も少しずつ変わっているので、ぜひお近くの印刷会社で自分に合った年賀状を見つけてもらえるといいと思う」