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西日本豪雨から6年 広島県内の被災地で追悼と誓い 「泣いてばかりだったので、いい加減にせんと」「 夢じゃなくて本当に会いたい」

2024年7月8日 18:30
西日本豪雨から6年 広島県内の被災地で追悼と誓い 「泣いてばかりだったので、いい加減にせんと」「 夢じゃなくて本当に会いたい」

広島県内で153人が犠牲となり、今も5人が行方不明の西日本豪雨から6年を迎えた6日、各地の被災地は、祈りに包まれました。

高校生を含め5人が亡くなった広島市安芸区の梅河団地。おととい、住民が設けた献花台の前で、遺族らが祈りを捧げ、松井市長も訪は、復興に向けた決意を口にしました。

■松井一實 市長
「一刻も早く先の災害での教訓をいかした対応をまずはやりつくす」

西日本豪雨から6年。広島県の6か所では、行方不明者の一斉捜索が行われました。県内では153人が犠牲となり、今も5人の行方が分かっていません。

12人が亡くなった安芸郡熊野町の大原ハイツです。この団地で家族4人を亡くした角森康治さんの姿もありました。

■角森康治さん
「2、3年が泣いてばかりだったので、いい加減にせんといけんかなという。声をかけてくれる人がいたらもしかしていたら助かっていたのかもしれないというので、防災士の(資格を)とった。一人でもうちみたいにならんように」

同じ大原ハイツで、上西美智春さんは、妻と息子2人を失いました。今は、自宅から救い出された愛犬の「福」と暮らしています。

■上西美智春さん
「あっという間に6年経ったねと 言って3人で仲良くやってるって言って、僕と福も元気で頑張っているから見守っていてねと言った。最近は特に会いたいというのが、 夢じゃなくて本当に会いたいな というのが頭の中にあって叶わないことだが」

かつて暮らしていた自宅の跡地には、上西さんの家族を悼み、花が手向けられていました。

15人が亡くなり今も1人が行方不明の坂町小屋浦では住民らがおよそ600個の紙の灯ろうに火を灯しました。西日本豪雨から6年。各地で災害の教訓を受け継ぐ誓いを新たにした一日です。

【2024年7月8日 放送】