広島県と愛媛県をつなぐ7つの橋 開通25周年・サイクリストの聖地「しまなみ海道」の魅力をプレゼン【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。宮脇靖知アナウンサーが5月1日に25周年を迎える「しまなみ海道」についてお伝えします。
瀬戸内しまなみ海道は、大きく分けて向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島の6つの島を7つの橋で繋ぎ、広島県尾道市と愛媛県今治市を結んでいます。建設の着手から24年の時を経て完成、1999年5月1日に開通しました。瀬戸田パーキングエリアでは、現在の天皇・皇后両陛下をお迎えして、開通記念式典が行なわれました。観光振興や経済発展に期待を込めて建設された橋です。
サイクリストの聖地と言われるしまなみ海道には、尾道市から今治市まで全長70kmを結ぶサイクリングロードがあります。島などを下りると70km以上のコースも楽しめ、サイクリング大会では、140kmコースもあります。国は、ナショナルサイクルルートとして海外の人に向けてPRしていきたいということです。受け入れ環境もしっかり整っていることを条件として、観光価値や地域の魅力を向上させていくために、今も様々な取り組みが行われています。
尾道市から今治市まで自転車を使って渡った場合、現在の通行料は無料となっています。2014年から始まった「しまなみサイクリングフリー」を実施しており、2026年3月末まで続きます。サイクリングを体感してもらい、地域の振興に役立てたいという本州四国連絡高速道路の思いが込められています。
レンタルサイクリングも今人気となっており、通行料が無料になって以降、利用者は倍に増えています。通行料無料化前は8万人でしたが、コロナ禍前の無料化後には15万人近くまで達し、コロナ禍後も12万人まで回復しています。
多くの人にとってサイクリングが身近になっていると感じるのが、『グランツールせとうち』という大会で、参加者は2000人を超えました。本格的にサイクリングを楽しむ人、親子で参加した人、自分の故郷をサイクリング仲間に伝えたい人、しまなみ海道の島に移住して何かこの大会で成し遂げたい人など、参加者はいろいろな思いを持って走り抜けました。
サイクリングロードだけではなく、宿泊施設も充実しています。瀬戸田町にある「しおまち商店街」の海側に面した場所ある「SOIL Setoda」は、1階は地元の人や観光客が多く訪れるカフェやレストランで、2階は海を眺めながら宿泊でき、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
さらに、グランピング施設も増加しています。2021年にオープンした「グランドーム瀬戸内しまなみ」は、しまなみ海道で初めてできたグランピング施設です。サイクリストが利用することもあるそうです。
5月11日から17日に、大浜パーキングエリアの上・下、瀬戸田パーキングエリア、そして来島海峡サービスエリアで「橋カード」のプレゼントが行われます。「橋カード」とは、サービスエリアなどのポイント近くにある橋を撮影したカードで、裏には橋の情報などが記載されています。これは非売品で、このようなイベントの時にプレゼントされるそうです。この4か所のパーキングエリアとサービスエリアで、先着でそれぞれこのカードが600枚ずつ配られます。カードを3枚集めて売店などに行くと、各ポイント25名先着で、7つの橋をコンプリートしたセットをもらうことができます。ゴールデンウィーク、そしてゴールデンウィーク以降も、しまなみ海道を楽しんでみてください。