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徳島で第二の人生を 元なでしこがドッグラン併設型のカフェオープン【徳島】

2025年2月28日 18:45
徳島で第二の人生を 元なでしこがドッグラン併設型のカフェオープン【徳島】
犬好きの人たちが集まるドッグラン併設型のカフェが1月、徳島市にオープンしました。

オーナーは何と、女子サッカー元日本代表

日の丸を背負って戦った彼女が選んだ第二の人生とは?

ドッグランで元気に走り回るワンちゃんに、湯気が立ちのぼる白いご飯、そして、人々の笑顔。

こんな風にワンちゃんと人とが一緒になって楽しむことができるカフェが1月、徳島市にオープンしました。

お店の売りは、釜炊きの光り輝くツヤツヤご飯です。

オーナーはこちらの女性。

あれっ、どっかで見たことある…なんて方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

そう、この方、徳島市出身でサッカー女子元日本代表、なでしこジャパンの市瀬菜々さんです。

YACHA CAFE市瀬菜々さん
「お兄ちゃんの練習に行っててコーチがめっちゃ遊んでくれてて。それが楽しくて(サッカーを)やり始めました。」

市瀬さんは2016年、宮城の常盤木学園高校からマイナビベガルタ仙台レディースへ入団。

ディフェンダーとして1年目から試合に出場すると、2017年にはなでしこジャパンにも選出され、日の丸を背負いました。

しかし2020年右膝の靱帯と半月板を損傷、全治3か月の診断を受けました。

(YACHA CAFE市瀬菜々さん)
「ケガの後遺症みたいな感じでずっと痛みがあって。その痛みと向き合うのが嫌になった。100%向き合えなくサッカーと膝とも。それで辞めようと思った」

こうして2023年、現役を引退。

そんな市瀬さんが第二の人生に選んだのが、大好きな犬との生活でした。

地元徳島にドッグランを併設したカフェをオープン。

お店の名前は「YACHA CAFE」。

愛犬のやちゃ丸から名付けました。

(YACHA CAFE市瀬菜々さん)
「愛犬と一緒にできることを考えた結果、カフェになりました。」

お店のオープンは朝7時半。

市瀬さん手づくりのモーニングやランチ、デザートなどを提供しています。(

Q現役時代から料理してた?

(YACHA CAFE市瀬菜々さん)
「趣味ぐらいです。気分転換に」

ご自慢は釜で提供するホカホカごはん。

地元川内町産のコシヒカリを使用し、注文を受けてから1人用の釜で炊き上げます。

市瀬さんは研いだお米を冷蔵庫で丸1日寝かせるんだそう。

その理由は…?

(YACHA CAFE市瀬菜々さん)
「このまま水を含んでいないお米でいったら硬くなったりするんですけど水を含んでいることでふっくらしたお米になるんかなあって」

現役時代、力の源となってくれた白いご飯。

市瀬さんのこだわりです。

(YACHA CAFE市瀬菜々さん)
「一人一人に炊き立てのご飯を提供するっていうのがこだわり」

お店の一番人気を争うのは、日替わり定食と唐揚げ定食の2品です。

唐揚げはご飯が進むしっかりと染みた味。

(YACHA CAFE市瀬菜々さん)
「ご飯に合うメニュー」
「お米が大体2杯分ぐらいあるお茶碗2杯分ぐらい」
「2杯食べられるような濃いめの味というか」

(大学生)
「すごい。美味しそう。」
「あつ。うまっ」

(大学生)
「パッて開けたら湯気がフワッってなって実際に食べてみたら本当に美味しくてご飯だけで何杯もいけちゃいます。」

実はこちらのカフェには、もう1人「元なでしこ」がいるんです。

増矢理花さん
「レシートどうしましょう」
「ありがとうございました」

ホールスタッフとして働く松茂町出身の増矢理花さんです。

増谷さんもまた、なでしこジャパンに選出されたことのある元女子プロサッカー選手。

増矢さんは2024年6月に、現役を引退したばかりです。

(YACHA CAFE市瀬菜々さん)
「声かけました。引退して理花さんが帰って来た時に何回か遊んで『一緒に(カフェ)やらん?』みたいな感じで。初め断られたんですよ」

(増矢理花さん)
「働いた経験がなくて。ずっとサッカーやってて。こんな自分でいいんかなあって感じで。『いや、やめとくわ』とか言って。でも毎回会うたびに『理花さんもうバイト決まりな』って言って。『じゃあやるわ』って言って決めました」

今ではラテアートまでこなす増矢さん。

オーナー・市瀬さんの評価も上々です。

Q(増矢さんは)期待通りの活躍ですか?

(YACHA CAFE市瀬菜々さん)
「期待以上の(活躍)」

プロスポーツの世界はまぶしい。

けれどだからこそ、ピッチを去った後の第二の人生は、かつてに負けないくらいの輝きに満ちたものでありたい。

(YACHA CAFE市瀬菜々さん)
「今までサッカーしかしてなくて、カフェを通して料理とかデザートとか色んな成長をしたいって思うし、カフェ自体を温かい雰囲気というか行きやすいし、行きたいなって思ってもらえる雰囲気にしたいなって思ってて。そのためにも従業員の人も楽しんでもらいたいなって思うし、自分自身も楽しみたいなっていうのは思います。」

走り続けたその先にどんなゴールが待ち受けているのか、第二の人生のホイッスルが今、吹かれました。
最終更新日:2025年2月28日 20:49

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