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新ホール整備を藍場浜公園西エリアで進めるための関連予算案 知事は県議会9月定例会最終日に提案へ【徳島】

2024年9月19日 18:17
新ホール整備を藍場浜公園西エリアで進めるための関連予算案 知事は県議会9月定例会最終日に提案へ【徳島】
9月19日、徳島県議会9月定例会の代表質問が行われ、後藤田正純徳島県知事は、新ホール整備を藍場浜公園西エリアで進めるための関連予算案を、この9月定例会の最終日に提案する考えを示しました。

(後藤田正純徳島県知事)
「藍場浜公園西エリアにおける早期整備プランの策定や、現地測量に要する経費、早期の設計着手に必要となる設計費の債務負担行為に関わる予算案について、県議会9月定例会の最終日に追加提案する」

これは、県議会自民党の重清佳之議員の質問に答えたものです。

後藤田知事は、新ホール整備について「長年の議論に終止符を打つ」とし、早期整備を求める県民の声にこたえるため、新ホール整備の関連予算案を提案し、藍場浜公園西エリアで整備を進める考えを示しました。

その上で、旧文化センター跡地での新ホール整備の計画を進めてきた、設計会社や建設会社などで作る共同事業体との基本協定を解除する意向も示しました。

一方で、旧文化センター跡地での建設を前提に、徳島県と徳島市で結んだ基本協定に基づき、徳島市が公共施設の撤去や所有する土地を県に譲与しこれまでに支出したとされる約15億円については、9月14日に後藤田知事が遠藤彰良徳島市長に対し、15億円の補填も含め徳島市中心部のまちづくりを財政的に支援する基金の創設を提案しています。

後藤田知事は、その基金の金額について次のように述べました。

(後藤田正純徳島県知事)
「これまで、県市基本協定に基づき徳島市が担ってきた役割をふまえ、20億円程度の基金を設けたいと考えており、このための条例案を次期11月県議会定例会で提案する」

一方で、新ホールの藍場浜公園西エリアでの整備に反対や疑問の立場を取る議員からは。

(自民党県民会議 井川龍二議員)
「この事業は今後40年50年といった、将来にわたって県民生活・都市計画などに大きな影響を与えるものだ。だからこそ、拙速な結論を求めるのではなく、ハード・ソフト両面に散らばる論点を整理して、それらを総合した上でいかに素晴らしいものにするかという結論を追求すべきだ」

新しい県政を創る会の東条恭子議員からは、新ホール整備の早期整備を求める声が多い中で、「旧文化センター跡地での整備の方が早いのでは」とし、後藤田知事にこう注文しました。

(新しい県政を創る会 東条恭子議員)
「県民いろんな声がある。本当に徳島を思っての声だ。真剣にちゃんと聞いていただき、選挙で問われるということだが、そのためにも県民の意見はちゃんと反映し、期待される知事でいていただきたい」

(小喜多雅明記者)
「後藤田知事がきょう明らかにした、今議会最終日に提案する新ホール整備の関連の予算案。これが可決されれば、整備場所は藍場浜公園西エリアで進めることに舵を切ることになります。この予算案については、最大会派を含む自民党系の会派を中心に賛成すると見られていますが、根強い反対意見もあることから、今後も白熱した議論が交わされるとみられます」

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