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「組織として『合意』」か「個人として『同意』」か 徳島市長発言を受け県議会紛糾【徳島】

2024年9月26日 18:25
「組織として『合意』」か「個人として『同意』」か 徳島市長発言を受け県議会紛糾【徳島】
(県議会自民党 平山尚道議員)
徳島市議会で、市側から『合意』ではなく『同意』だと説明したとのことだが」

(徳島県知事戦略公室 木野内敦統括監)
「今後の取り組み方針について、知事と市長の間で『合意』した」

9月14日、後藤田正純徳島県知事遠藤彰良徳島市長は、新ホール整備について藍場浜公園西エリアで進めることや、徳島県が徳島市のまちづくりを財政的に支援する基金を創設することなど、取り組み方針に『合意』したとされています。

これについて、25日の徳島市議会の全員協議会で、遠藤徳島市長はこのように説明しました。

(遠藤彰良徳島市長)
「徳島市長である私個人として同意したものである」

これについて、26日、徳島県議会総務委員会で質問が相次ぎました。

(自民党県民会議 北島一人議員)
「県ではここでは合意していると言っているのに、いま徳島市議会では会期も延長してこの議論をしようとしている」

これについて県の担当者は。

(徳島県知事戦略公室 木野内敦統括監)
「県としては、市政を預かる徳島市長と合意したと認識している」

(真政会 岡佑樹議員)
「県と徳島市が組織的にも合意をして、そっちの方向へ進んでいく認識を持っているのか」

(徳島県知事戦略公室 木野内敦統括監)
「今後の取り組み方針について、組織として合意したものという風に認識している」

(真政会 岡佑樹議員)
「それは、大問題発言だ。そうではないと(徳島市長は)言っている。市議会の委員会で、そのために説明を市長呼んで説明させろということになっている。誰が見ても(文書に)そんなことは書いていない。市として何も決まったことはございませんと、はっきり明言している」

あくまで組織として合意したとの認識を示す徳島県側と、その徳島県が進める藍場浜案に疑問を持ち、遠藤徳島市長の「個人として同意した」という発言を重く見る議員との間で、議論は平行線をたどりました。

こうした中、今後の取り組み方針を問われた徳島県の担当者は。

(徳島県知事戦略公室 吉岡健次公室長)
「知事と徳島市長が今後の取り組み方針に合意したことで、いよいよ県都のまちづくりの第一歩となる新ホール整備のスタートが切られると考えている」

また別の議員からは、スピード感を求めるこんな声も。

(県議会自民党 平山尚道議員)
「わたしの周りの声は、早く新ホールの整備をしてほしいとの意見を多くもらっているので、県と市よく協議して、効果的な制度設計となるように丁寧かつスピード感を持って、(新ホール整備を)推進して欲しい」
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