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「鍋料理」が恋しい季節も欠かせない野菜の価格が高騰 店や消費者の工夫は【徳島】

2025年2月3日 19:00
「鍋料理」が恋しい季節も欠かせない野菜の価格が高騰 店や消費者の工夫は【徳島】
2025年も2月に入り、寒さも厳しく「鍋料理」が恋しい季節です。

しかし、その「お鍋」に欠かせない野菜の価格高騰が続いています。

徳島県内の小売店では「少しでも安く」と、店も消費者も工夫を凝らしているようです。

(M&Mマルナカマート 古林史也常務)
「こちらのハクサイ、通常は100円前後で売っていたが、今回の高騰で200円前後」

1月28日(火)に発表された、国の食品価格動向調査によりますと、キャベツ1kgが全国平均で506円と、平年と比べて3倍。

ハクサイは369円と、2.5倍。

そのほかの野菜も1.5倍程度となるなど、高騰が続いています。

(買い物客)
「全体的に何でも上がっている。(Q.家計への影響は?)十分こたえています」

徳島県鳴門市大津町にあるM&Mマルナカマートでは、地元で仕入れをしているため、販売価格を安く抑えています。

それでも、キャベツ半玉が200円台と、2024年の同じ時期と比べてほぼ倍となっています。

(M&Mマルナカマート 古林史也常務)
「この値段にしているが、これでも利益がない状態。がんばっている値段にはしている」

そんな中、消費者も工夫を凝らしています。

2月3日の朝、徳島県板野町の産直市では、開店前に10人以上の行列ができていました。

(近藤善允記者)
「朝8時と同時に、お客さんがなだれ込んできました」

お客のお目当ては、もちろん野菜。

(近藤善允記者)
「いま高騰が叫ばれているハクサイ、この大きさで350円、割安です」

開店時には10個ほど並べられていたハクサイが、飛ぶように売れていきました。

こちらの産直市では、農家が直接持ち込んで値段を付けているため、市価よりも安く販売されています。

(買い物客)
「(Q.たくさん買いましたね?)たくさん買います。30分前に並んでいる」

(買い物客)
「きょう8時過ぎてしまったら、もう無かったのでびっくりした。旬の野菜って、スーパーでもいつも安くなるものが、今年はずっと高い」

JAグリーンアグリ板野 濱田浩徳店長)
「(Q.いま野菜の数が少ない?)全体的に、例年に比べたら少ない。キャベツも特に少ない」

今回の野菜の高騰は、天候による不作が大きく影響していて、流通量が減っているため値段が上がってきているそうです。

(JAグリーンアグリ板野 濱田浩徳店長)
「どうしても朝並んで、売り切れたら補充がない。ぜひとも朝イチに来てもらえたらありがたいなと」

徳島中央卸売市場の青果担当者によりますと、今後、キャベツやハクサイの高騰は「いったん落ち着きをみせる」ということです。

しかし、野菜全般でみると「経費の高騰や担い手不足、天候などによる生育不良で、今後もしばらく高値で推移しそう」だということです。

最終更新日:2025年2月3日 21:55

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