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高知県立近代美術館の作品「贋作と判断した」 同じ贋作師が制作したとみられる県立近代美術館の所蔵作品は【徳島】

2025年3月14日 17:58
高知県立近代美術館の作品「贋作と判断した」 同じ贋作師が制作したとみられる県立近代美術館の所蔵作品は【徳島】
徳島県立近代美術館の所蔵作品に贋作の疑いが浮上していた問題で、同じ贋作者によるものとのみられていた高知県立近代美術館の作品について、3月14日、高知県などは「贋作と判断した」と、発表しました。

贋作と判断されたのは、ドイツの画家ハインリヒ・カンペンドンクの作品として高知県が1800万で購入し、高知県立美術館が所蔵する「少女と白鳥」です。

2024年、贋作師のヴォルフガング・ベルトラッキ氏による贋作の疑いが強まり、京都大学の協力を得て調査を行っていました。

3月3日、大学側から最終報告書が提出され、14日に高知県と高知県立美術館は作品を贋作と判断したと発表しました。

理由として、カンペンドンクが作品を制作したとされる時期には一般的ではない絵具が使われている可能性が高いこと、作品の裏側にベルトラッキ氏によるものと思われる来歴の偽造ラベルが貼り付けてあったことなどをあげています。

調査結果を受け、徳島県立近代美術館の竹内利夫課長は、同じくベルトラッキ氏による贋作とみられる所蔵作品について「できるだけ早く結果を県民に報告できるよう、調査を進めていく」と、コメントしています。

最終更新日:2025年3月14日 20:45
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