【春節】傾向は"爆買い"から"体験型" 熊本でも「雪体験」や「聖地巡礼」が人気
中華圏では29日が旧正月にあたる「春節」。中国では今年、過去最多となるのべ90億人が帰省や旅行で大移動すると予測されています。
阿蘇市にあるレンタカー店は、外国人観光客を迎えるため、英語や中国語など4か国語に対応する資料を用意しています。
■トヨタレンタリース熊本 阿蘇駅前店 奈須大修さん
「台湾の方は普段から多いんですけど、春節でいつもより多く(予約)いただいています。阿蘇山上を観光したり、大観峰や(宮崎県)高千穂に行かれる方が(多い)」
一方、熊本駅そばのショッピングモールにある免税カウンターでも。
■マカオから
「服や果物にお茶など、普段買わないものを買いました」
■台湾から
「日本の物価はすごく安い。台湾より安いから、たくさん物が買えるんです」
円安の影響で、日本のモノやサービスが割安になっていることで、財布のひもも緩くなっているようです。
■免税カウンターを運営するグローバル・タックスフリー営業管理部 森香奈さん
「(普段は)100件から150件ないくらいですが、180件とか250件まで上がるときもあります」
中華圏の多くの観光客は、どんな目的で熊本を訪れるのでしょうか。台湾在住のジャーナリスト、福澤ジョエルさんに聞きました。
■台湾在住のジャーナリスト 福澤ジョエルさん
「(春節に限らず)よく日本に行くから、爆買いより"体験型"。(TSMCの工場がある)熊本に行って、台湾の人は『黒川温泉がすごく良い!レトロ!昭和風』と言って結構人気あるんですよね。体験ができるというのは、良き古き日本を感じることができますので、熊本に行く人は多いですよ」
かつては爆買いともいわれた「モノ消費」から、最近は実際に体験する「コト消費」を重視する傾向に変わっています。熊本では、雪の体験や、人気アニメ・ワンピースの麦わらの一味を探す「聖地巡礼」が人気だそうです。
■台湾在住のジャーナリスト 福澤ジョエルさん
「2月から(台湾の)高雄と熊本の定期便が週3便、再開するから、熊本の良い場所をもっと台湾に宣伝するのがおすすめです」
国をあげてのお祝いムードが続く春節。2月4日まで観光地がにぎわいそうです。