【TSMCきっかけ】熊本では半導体技術者育成がアツイ!新たな学びの場を取材
台湾の大手半導体メーカー、TSMCの進出をきっかけに、熊本県内の大学などの中には、今年度から半導体技術者を育成するコースを設置したところもあります。新たな学びの場を取材しました。
熊本大学工学部に設置されたのは、「半導体デバイス工学課程」です。国内の大学で初めてとなる半導体技術者や研究者の育成に特化した学士課程で、1年生が23人、高専などから編入をした3年生が21名入学しました。初回の講義で学生たちは半導体の基礎的な歴史や仕組み、言葉の意味などを学びました。
■半導体デバイス工学課程の学生
「いままで自分が高専で学んできた分野と違う分野に入ったという感じで、ちょっとワクワクしました」
■半導体デバイス工学課程の学生
「すごい実績と研究だったり、知識レベルの高い先生から最新の情報など半導体業界のことを知ることができて良かった」
こちらは菊陽町にある県立技術短期大学校。半導体製造の技術や知識を学ぶ「半導体技術科」を新設しました。学生たちは、機械と電子・情報の2つの分野に分かれて半年間基礎を学び、その後、半導体技術科など5つの科の中から進路を選択するということです。
この日は、ロボットを思い通りに動かすためのプログラミングについて学びました。タイムや正確性を競うレースやプレゼンも予定されているため、班によって少しずつプログラムが違います。音楽好きの学生がいるこちらのグループでは、車輪がついた小さなロボットが、音楽を鳴らしながら走っていました。
■吉田怜央さん
「本来の用途ではないんですけど…(笑)。ただ、無音で走るのはつまらない、音楽を鳴らしながら走った方が楽しいじゃないですか」
Q目標の学科は?
■吉川輝さん
「半導体技術科に行けたらいいなと思っている。自分は勉強などひとりで理解できないタイプなので、いろんなできる人を見つけて、聞いて、自分のものにしていきたい」
TSMCの進出をきっかけに、盛り上がりを見せる半導体関連産業。即戦力の人材輩出へ。教育の現場でも新たな取り組みが始まっています。