ウクライナから避難してきた女性 家族と離れて暮らす熊本で見つけた夢への第一歩
7日、熊本市で行われた九州動物学院の入学式。トリマーや動物看護師などをめざす63人が夢への一歩を踏み出しました。そのひとり、レナ・ベレズナヤさん(24)。ウクライナ出身の新入生です。
3年前、レナさんが暮らしていたウクライナ第2の都市ハルキウは、ロシアから大規模な攻撃を受けました。
■レナ・ベレズナヤさん
「戦争の飛行機とても速い。飛行機速い、だからとてもうるさい。私は多分、今死ぬと思った私の家に…」
Q落ちると?
「落ちたら私は死ぬと思った。心の準備しました」
家族と別れ、攻撃で運行が止まった地下鉄のトンネルをひとり歩き続けたレナさん。隣国のポーランドを経由し、アニメなどで親しんでいた日本への避難を決めました。
ウクライナの自宅で飼っていたネコが戦争によって行方不明になったことをきっかけに、動物を助ける仕事を強く志すようになったレナさん。2023年6月からは熊本市の竜之介動物病院で働くことに。入院する動物の世話や掃除など看護師のアシスタントをする一方、動物病院に併設する専門学校への入学を目指し、日本語での勉強も。熊本で、生きる目的が見つかりました。
去年9月。家族と離れて生きるレナさんに大きな出来事がありました。
■レナ・ベレズナヤさん
「東京に行きます。パスポート手に入れたい」
日本政府が緊急でウクライナからの避難を受け入れた際、レナさんはパスポートを持っていませんでした。そのため、これまでウクライナに帰ることができなかったのです。
離れた家族と会うための大切なパスポートです。
■レナ・ベレズナヤさん
「自由と、うれしい気持ち。ウクライナに行きたくなったらパスポートを持っているから。行ける前はこんな気持ちを知らなかった。難しかった」
母国で続く戦争に翻弄され、今は日本で生きるレナさん。孤独に苦しむこともありました。
■レナ・ベレズナヤさん
Qどんな気持ちでした?