【衆院選】自民の前職に2人の新人が挑む 熊本1区の候補者の訴え
10月27日に投票を迎える衆院選。21日から県内4つの選挙区の候補者の訴えなどをシリーズでお伝えします。今回は自民党の前職に2人の新人が挑む熊本1区です。
熊本1区に立候補しているのは、届け出順に
■立憲民主党の新人・出口慎太郎候補
■自民党の前職・木原稔候補
■参政党の新人・重松貴美候補
以上の3人です。
立憲民主党の新人、出口慎太郎候補は菊池市出身の42歳。立憲民主党県連の副代表を務めています。2022年の参院選では熊本選挙区に立候補し落選。今回、国政選挙での初めての当選を目指します。
■出口慎太郎候補(立憲・新)
「企業団体献金の禁止、政治資金パーティーの禁止、旧文通費の公開、そして連座制の強化など、これからもしっかりと訴えて、必ず実現してまいります」
労働団体の連合熊本から推薦を受けるほか、候補者の“すみ分け”を行った共産党や社民党の県組織とともに、自民党の裏金問題を批判し非自民票の獲得を目指しています。選挙戦では3人の子の父親として、子育て支援の充実などを訴えています。21日朝は、立憲民主党の泉前代表が応援に駆けつけました。
■立憲民主党 泉健太前代表
「自民党が国会議員の椅子を独占してしまっていることの方が、民意を反映していない、県民の声を届けていない。皆様のために懸命に働ける、そういう政治家像を目指していく」
■出口慎太郎候補(立憲・新)
「私は子どもたちが生きやすい、住みやすい社会は、どの世代にとっても誰にとっても生きやすい社会であるはずなので、子育て世代、若い世代に向けてしっかりと発信していきたいと思っています」
6回目の当選を目指す自民党の前職、木原稔候補は熊本市出身の55歳。安倍・菅内閣で総理大臣補佐官を務めたほか、岸田内閣では防衛相として初入閣。国の安全保障政策を担ってきました。
■木原稔候補(自民・前)
「防衛力、そしてエネルギー、そして経済、食糧、こういったすべてのものが安全保障の中核となって日本を守る、そして熊本をしっかりと守っていく、その礎となっていくということを閣僚の一員として、防衛大臣として再認識をさせていただきました。このあらゆる分野での仕事の続きをさせてください」
“政治とカネ”の問題をめぐる逆風に警戒感を示す木原さん。党所属の国会議員や地方議員に加え、各種団体の支援を受けて分厚い“組織戦”を展開し、支持固めに力を入れています。
選挙戦では、憲法9条への「自衛隊の明記」を掲げるほか、交通渋滞の解消や災害に強い道路ネットワークの構築を訴えています。
■木原稔候補(自民・前)
「渋滞の緩和策を講じていかなければいけませんし、災害時に強い道路ネットワークの構築というのは非常に災害の多い国、日本でありますし、また地域によっても、どの地域でこういう災害が起こるかわからないという中で、国土強靱化というのは、これは国の責務だというふうに思います」
参政党の新人、重松貴美候補は佐賀県在住の35歳。コンビニエンスストアを4店舗展開する会社の役員を務めながら、6歳と3歳の子どもを育てています。選挙には初めての挑戦です。
■重松貴美候補(参政・新)
「私はただただ、熊本県の有権者の方に参政党という新しい選択肢を知っていただき、子どもたちの未来を守りたいそのような一心です。子どもたちをワクチンや食べ物から守れる普通の国、強い日本にしたいんです。こうして戦っている大人の背中をしっかり子どもたちに見せたい。これが子どもたちに対する大人の背中を見せることが教育ではないでしょうか」
街頭演説では、消費税の減税などによる経済の活性化を訴え、支持の拡大を目指しています。また既存政党以外の新たな選択肢として参政党をアピールし、比例代表九州ブロックでの党の議席獲得を目指しています。20日は参政党の神谷代表が応援に訪れ、マイクを握りました。
■参政党 神谷宗幣代表
「まず国民の経済を立て直すことが最優先。(候補者の)政策がつたないかもしれない、経験はないかもしれない。でも心意気はいいでしょう。どうかみなさんの力と想いを貸してください」
■重松貴美候補(参政・新)
「とにかく投票に行く政治にちょっと関心を寄せていただく。そういうきっかけになればいいと思います」