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弁護士会の口座から約670万円不正出金の疑い 懲戒処分に向け調査開始

2024年9月17日 19:57
弁護士会の口座から約670万円不正出金の疑い 懲戒処分に向け調査開始

熊本県弁護士会に所属する弁護士が、依頼人への支払いなどに使う口座から約670万円を不正に出金した疑いがあることがわかりました。県弁護士会は、懲戒処分に向けた綱紀委員会の調査が始まったことを明らかにしました。

懲戒処分の手続きが進められているのは、熊本県弁護士会に所属する金子愛弁護士(50)です。県弁護士会によりますと、金子弁護士は裁判の相手方から受け取った損害賠償金を依頼人に渡すために保管する口座と相手方に渡すために依頼人から預かった和解金を保管する口座の2つから、あわせて約670万円を不正に出金したとみています。

2023年度、県弁護士会に「和解金が振り込まれない」という相談が寄せられたことで事態が発覚。日弁連や県弁護士会の規定では、預り金口座は所属の弁護士会に届け出るよう定められていますが、金子弁護士はいずれも届け出ていませんでした。金子弁護士は損害賠償金については全額依頼人に返還したと説明しているということで、KKTの取材に対し「不正出金や私的流用はしていない」と話しました。

県弁護士会では、ことし2月に2億円あまりを横領した罪で元弁護士が有罪判決を受けたほか、B型肝炎訴訟の弁護団の口座から約9000万円の着服が判明するなど不祥事が相次いでいます。

■弁護士会
「大変最近続いておりまして、もう本当に遺憾としか言いようがない」

県弁護士会は情報提供と被害の掘り起こしのために臨時の相談窓口を設置します。
■電話番号:096-312-3451
■午前10時~午後4時(平日のみ)
■9月18日(水)~9月27日(金)