ソニーGの半導体関連企業 排出フッ化水素量をゼロと報告 システム不具合が原因と説明
ソニーグループの工場(菊陽町)
菊陽町にあるソニーグループの半導体関連企業が、工場から排出するなどしたフッ化水素の量を誤って国や熊本県にゼロと報告していたことがわかりました。
国は、人の健康などに有害なおそれのある化学物質が大気や水に排出するなどした場合、事業者に対して県を通して報告を求めています。熊本県によりますと、菊陽町にある半導体関連企業、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングが2022年度までの2年間、報告対象のフッ化水素の排出量や廃棄するための移動量を、誤ってゼロと報告していたということです。2020年度の排出量などは約6万4000キログラムと示されていました。
原因についてソニーセミコンダクタマニュファクチャリングは、「システムの不具合で計測できなかった」とした上で、「誤って報告した2年間も法令に従って適切に処理していた」と説明しています。
報告を受けた熊本県は、「県としてもゼロになった経緯を詳細に調べておくべきだった」と話し、会社に対し修正データの報告を求めています。