「複数人が見ている前で平手で…」児童相談所60代職員が虐待 熊本市
熊本市の児童相談所はことし2月、一時保護所で保護していた子どもに対し60代の職員が頭をたたく虐待などをしていたと公表しました。
熊本市児童相談所によりますと、ことし2月9日、60代の男性職員が一時保護所の施設内でぶつかってきた小学生に対し、注意しようとして複数の子どもが見ている前で平手で頭を叩いたということです。また4日後の2月13日には、別の中学生に対して頭に触れるなどしていて、生徒が「平手で軽くだけどたたかれた」と児童相談所に訴えました。児童と生徒にけがはありませんでした。
児童相談所は、7月に開催された熊本市の社会福祉審議会の部会に報告し、意見を聞いた上で児童への行為を身体的虐待、生徒への行為を不適切な行為と結論づけました。男性職員は夜間の子どもたちの生活などを支援する会計年度任用職員で、ことし3月、任期満了に伴い退職しています。
熊本市児童相談所は、職員の「子どもの権利保護」に対する認識が不足していたことが虐待行為の要因とし、再発防止策として第三者を交えた改善策の検証を行うとしています。