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熊本訴訟の原告が控訴へ 熊本地裁が一部の原告を水俣病と認めるも"時効"で訴え退ける

2024年4月2日 16:39
熊本訴訟の原告が控訴へ 熊本地裁が一部の原告を水俣病と認めるも"時効"で訴え退ける
水俣病被害を訴える熊本や鹿児島の人たちが国などに賠償を求めた裁判で、熊本地裁は3月22日、原告の訴えを退ける判決を言い渡しました。この判決内容を不服として原告側の弁護団は2日、福岡高裁に4日付で控訴することを明らかにしました。

この裁判は水俣病の被害を訴える熊本県や鹿児島県の1400人が国などに賠償を求めたものです。3月22日、熊本地裁で原告のうち144人に対する判決が言い渡され、品川英基裁判長は、原告のうち25人を水俣病と認めました。しかし一方で、改正前の民法に定められた裁判を起こす時効に当たる「除斥期間」を過ぎているとして、原告全員の訴えを退けました。

原告側の弁護団は2日、判決内容を不服として、4日付で福岡高裁に控訴することを明らかにしました。同様の裁判をめぐっては去年9月、大阪地裁で原告全員を水俣病と認め、国などに賠償を命じる判決が出ています。