【未来の車】運転手なしで走行する自動運転バス 熊本で初の実証実験
宇城市で、熊本県内では初めてとなる「未来の車」・自動運転バスの実証実験が始まります。いち早く、緒方太郎キャスターが体験しました。
■緒方太郎キャスター
「これから私の人生で初めて自動運転バスが迎えにきてくれます。来ました!縦に長くて、鮮やかなデザインですね。あれかぁ…」
緒方太郎キャスターが体験した運転手なしで走行する自動運転バス。この「未来の車」の実証実験は宇城市とイオンモール、NTT西日本熊本支店が始めたもので、熊本県内では初めてです。
緒方キャスターが乗り込み、いざ出発!
■緒方太郎キャスター
「自動運転バスに乗っているんですが、私の隣で操作をしているんですね。もちろんハンドルはまったくありません」
バスの中にスタッフがいますが、ハンドルやアクセルなどの操作に関わりません。「発車」ボタンを押すと動きだします。
■NTT西日本熊本支店 中村幸太さん
「ルートは事前に3Dマップを作って登録していますので、マップに沿って運行するという形です」
気になるのは「安全面」ですが、屋根などに取り付けられたカメラやセンサーが運転手の「目」の代わりとなり、人や障害物を感知するとアラーム音が鳴り、3メートル以内に接近すると自動で止まります。
このバスを偶然見かけた人は…。
■見かけた人
「ありゃ!外見はかわいいし、楽だよね、運転士さんたちもさ」
実証実験は、18日からJR小川駅から2キロの区間で行われます。
■宇城市 守田憲史市長
「人口減少、高齢化、過疎化、地方で暮らす方々の不便さは大変なものです。その中で自動運転車は、すべてを片付ける切り札じゃないかと思っています」
【スタジオ】
実証実験が始まりますが、宇城市が目標とするカタチは未完成なんです。今回の自動運転は人の監視のもとで運行していましたが、東京では特定の条件で無人運転できるバスの運行が始まっています。宇城市でも2027年度中に完全自動運転をめざす考えです。
なお取材した宇城市の車両は、国の補助がなければ1台を導入するまでの費用は1億円を超えるそうです。費用対効果をいかに見極めていくかも大切でしょうね。