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毎月の残業時間100時間以上 熊本県教委事務局の職員が自殺

2024年3月28日 12:55
毎月の残業時間100時間以上 熊本県教委事務局の職員が自殺
【汎用】熊本県庁

熊本県教育委員会の事務局に勤務していた職員が、昨年度、自ら命を絶っていたことが分かりました。職員は、亡くなるまで月100時間以上の残業を続けていたということです。

県教委は、個人情報として職員の性別や年代は明らかにしていませんが、亡くなるまでの数か月間、ほとんどの月で過労死ラインを超える100時間以上の残業をしていたということです。県教委は、長時間労働と死亡の因果関係を認め、3月25日付で公務災害に認定しました。

県教委は、職員が亡くなった後、退勤から翌日の出勤までを9時間以上空けさせる制度を導入したり、月80時間以上の残業をしている職員の上司に対して教育理事や局長が聞き取りを行うなど、長時間労働抑止の取り組みを強化したということです。KKTの取材に対し県教委は、「遺族にはお悔やみを申し上げるとともに、こういったことが起こらないよう再発防止に取り組みたい」とコメントしています。

先の見えない不安や生きづらさを感じるなど、こころの悩みを抱えている方は、「いのちの電話」などで相談することができます。また厚生労働省のホームページに電話やSNSによる相談窓口が記載されています。
■いのちの電話
フリーダイヤル 0120-783-556 (毎日午後4時~午後9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
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