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九州北部豪雨12年 阿蘇市で追悼式 白川氾濫した熊本市ではサイレン鳴らす訓練

2024年7月12日 18:56
九州北部豪雨12年 阿蘇市で追悼式 白川氾濫した熊本市ではサイレン鳴らす訓練
23人が亡くなり2人が行方不明となった九州北部豪雨から12年となった12日、阿蘇市で追悼式が開かれました。

阿蘇市の追悼式には佐藤義興市長ら33人が出席し、被害が大きかった地区に向かって黙とうを捧げました。2012年7月12日に発生した九州北部豪雨では、阿蘇地方で大きな土砂崩れが相次いで発生したほか、熊本市で白川が氾濫するなどして、県内の死者・行方不明者は25人にのぼりました。

式典で佐藤市長は「私たちは災害の経験を風化させず、安心して暮せる『まちづくり』を前へ進めていきます」と追悼の言葉を述べました。

九州北部豪雨では、熊本市も白川の氾濫で約200棟が全半壊するなど大きな被害を受けました。12日は、白川沿いの北区弓削地区など10か所でサイレンを鳴らす訓練が行われました。

弓削地区では、地元自治会が熊本市の職員らとともに災害の危険を知らせるサイレンを鳴らしました。
■倉本彩アナウンサー
「12年前は激しい雨音などに避難の呼びかけがかき消されたことから、サイレンが取りつけられました」

豪雨の翌年の2013年から熊本市内の白川の流域8か所と合志川の流域2か所にサイレンが取りつけられ、毎年7月12日にあわせて訓練が続けられています。

■弓削校区第一町内自治会 中村政廣会長
「まずは自分たちで身を守る。その意味においても、こういった訓練が非常に大事」