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【熊本のニュース総決算2024】スポーツ 熊本が沸いた"初"づくしのアスリートの戦い

2024年12月20日 19:17
【熊本のニュース総決算2024】スポーツ 熊本が沸いた"初"づくしのアスリートの戦い
竹田麗央選手
2024年の熊本県内のニュースを振り返るシリーズ「総決算」。今回はスポーツです。オリンピックやパラリンピックをはじめ、県内が沸いたアスリートの戦いを"初"づくしで振り返ります。

桜咲く春、新たな才能が花開きました。女子プロゴルフツアー「KKT杯バンテリンレディスゴルフ」で、竹田麗央選手が地元熊本で"初"優勝。年間8勝を挙げて"初めて"年間女王に輝き、さらに来年のアメリカツアーの出場権も手にした1年でした。
シーズン終了後にKKTのカメラの前で語ったのは。
■竹田麗央選手
「初優勝してから気持ち的にも変わって、ゴルフを自信をもってできるようになったので、初優勝のお陰で今年たくさん優勝できたかなと思います。来年は母とアメリカに行くので、いろいろな経験を、大変な思いとかもしながらも、いつかはアメリカで優勝したりして恩返しができればいいなと思います」

圧倒的な飛距離を武器に、熊本から世界へはばたきます。

春のセンバツ高校野球。甲子園"初"出場の熊本国府は、甲子園準優勝の経験もある滋賀の近江を相手に延長10回、サヨナラ勝ち。甲子園"初"勝利をあげました。

次はサッカー。ロアッソ熊本の高校生ストライカー、神代慶人選手。3月30日に決めた"初"ゴールは、16歳5か月5日とJ2最年少ゴールという快挙でした。一方チームは、7試合勝利から遠ざかるなど、J3降格圏の18位に沈んだ時期も。J2で2番目に多い62失点を喫するも、終盤に盛り返し、20チーム中12位でシーズンを終えました。

今年も猛烈に暑かった夏。パリオリンピックに熊本も沸きました。
まずはバドミントン女子ダブルス。シダマツペアが銅メダルを獲得しました。
■松山奈未選手
「ずっと前を向いて、次1本・次1本って2人で声をかけ合いながらしていました」
■志田千陽選手
「皆さんの力があっての、このメダルだと思っているので、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」

ペアを結成して10年、目指し続けたオリンピックのメダルに"初めて"たどり着きました。

フェンシングの女子フルーレ団体。"初"のオリンピックとなった菊池小巻選手は、メダルをかけた3位決定戦で攻めの姿勢を貫きました。そしてつかんだメダルは日本の女子フェンシング"初"のオリンピックのメダルでした。

「日本マラソンの父」の金栗四三以来、100年ぶりに熊本出身選手がオリンピックのマラソンを走りました。"初"のオリンピックで赤﨑暁選手は25キロ地点をトップで通過。過酷なコースで冷静な走りを続け、自己ベストを1分29秒更新。6位入賞を果たしました。

■赤﨑暁選手
「超楽しかったッス。もう最高です」

パラリンピックでも快挙が続きました。車いすラグビーには乗松聖矢選手と島川慎一選手が出場。日本の車いすラグビー、パラリンピック"初"となる金メダルを獲得しました。

車いすテニス女子ダブルスには田中愛美がパラリンピック"初"出場。8大会連続金メダルのオランダを決勝で下し、日本女子車いすテニスではパラリンピックで史上初となる金メダルを手にしました。

水泳の富田宇宙選手は、400メートル自由形と100メートルバタフライで2つの銅メダルを獲得しました。
■富田宇宙選手
「水泳に限らず、苦しいこともたくさんありましたし、悩むこともたくさんありましたし、おかげで学ぶこともたくさんありましたし、その道のりが間違っていなかったということも感じさせていただいた」
秋は、紅葉のように彼の夢が私たちの心をひきつけました。プロ野球ドラフト会議で、東海大学九州キャンパス野球部の廣池康志郎投手が千葉ロッテマリーンズから5位指名を受けました。

子どもの頃からの夢、畜産を学ぶために進んだ大学。150キロを超えるストレートを武器に、熊本の地で"初めて"野球で生きてくという夢を膨らませました。
■廣池康志郎投手
「将来は先発として試合で投げて、試合を作って勝てるようなピッチャーになりたいなと思っています」

一方で、第一線から退く選手も。2007年、地元熊本でツアー"初"優勝をあげた女子プロゴルフの上田桃子選手が20年のプロ生活に区切りをつけました。通算17勝をあげた上田選手にとっての最後の試合では、多くの人がホールアウトを待っていました。
■上田桃子選手
「20年って聞いたら長いですけど、自分的には一日一日を精いっぱい生きていたので、プロゴルファーやっていてよかったなと今思っているので」

冬には、雪をも溶かすような熱量で大津高校サッカー部が快挙を達成しました。サッカーの高校年代最高峰プレミアリーグの日本一決定戦。WESTの得点王に輝いたFW山下景司選手が2ゴール1アシストと3得点すべてに絡む活躍。横浜FCユースを3対0で下し、大津は"初"の日本一のタイトルを手にしました。公立高校でプレミアを制するのは大津が史上"初"です。

■大津高校サッカー部 五嶋夏生主将
「この最高のメンバーでもう一度日本一に立ちたいという思いは強いので、さらにレベルアップした大津を選手権の舞台で見てもらえるように、これで満足することなく、さらに成長していければと思います」
最終更新日:2024年12月20日 19:17
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