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ロアッソ熊本"推しメン" 大けがから復帰したストライカー石川大地選手の覚悟に迫る

2024年10月3日 19:33
ロアッソ熊本"推しメン" 大けがから復帰したストライカー石川大地選手の覚悟に迫る
明治安田J2リーグ・ロアッソ熊本の選手の素顔に迫る“きょうの推しメン”です。今回はは石川大地選手です。プロデビュー7年目、ストライカーの覚悟に迫ります。

茨城県出身のFW、石川大地選手(28)。2018年にFC岐阜(当時J2)でプロキャリアをスタートさせました。5年目にはガイナーレ鳥取(当時J3)でチーム最多の15得点をマークしました。。

■石川大地選手
「得点を取っていなかったら上のカテゴリーにはいけないと思うので、(鳥取での2年間は)大きかった」

そして去年、ロアッソに加入しました。きっかけとなったのが…。

■ロアッソ熊本 大木武監督
「岐阜の時だね。すごく常識的だし、頭も回るし、言ってみれば理想の選手。昔からうまかった」

岐阜で指導を受けた大木監督からのラブコールでした。

■石川大地選手
「他チームからもオファーありましたけど、一番の決め手は大木さん。オファーが来て、すぐに行きますって言った。サッカーがうまくなるとか、サッカーの楽しさ、本質を感じられる監督なので、もう一度やりたいって思いで」

さらなる成長を求め、再び大木監督のもとでプレーすることを決めた石川選手。昨シーズンは、開幕から3か月足らずでJ2・2位の9ゴールをマーク。たちまち頭角を現しました。

しかし、去年5月の水戸戦で、空中戦を競り合った際に足を負傷。右膝前十字靭帯損傷と右膝外側半月板損傷という選手生命が危ぶまれる大けがでした。

■大木武監督
「あ~、また同じけがかと思った。なんかすごく責任を感じるってことではないけど、ん~と思いましたね。悔しいというか、なんでだよと」

デビュー1年目の開幕前と同じけが。手術後は歩くことさえままならない車いす生活となり、懸命にリハビリを続けました。

Q久しぶりに練習場に戻った時の気持ちは?
■石川大地選手
「スパイクを履く時が一番ワクワク。スパイクを履いて、ボール蹴れる時、喜びはもちろんありましたし、やっぱ楽しい、やっぱもっと早くみんなとプレーしたいなって」

そして今年。開幕戦からスタメンに入り、ピッチに戻ってきました。今シーズンは、これまで出場22試合で6ゴールと活躍しています。

ゴールへの嗅覚と決定力の高さでチームの柱となった石川選手。去年ともに入団した大本祐槻選手とは特に仲が良いようです。

■大本祐槻選手
「共通の趣味が多くて、だんだん仲良くなっていった。服がお互い好き、カフェが好き、どこかに行くのも好きなので、家族と一緒にいろんなところに来てもらったり。うちの子ども大地のことが好きで」

プライベートを知り尽くす大本選手から、ある情報を入手しました。

Q大本選手から自炊も頑張っていると聞きましたが?
■石川大地選手
「頑張ってはいますけど、大本選手 の家に助けられていますね。週に1回2回行っている。百点満点の料理が出てくるので、そのおかげで今、けがしていないかもしれない」

スタミナの素は自炊、ではなく大本選手の奥様の手料理なのかもしれません。

そんな石川選手が大切にしている言葉があります。
■石川大地選手
「『人間万事塞翁が馬』。けがした時に先輩からもらった言葉で」

ピンチだと思えた状況がチャンスにつながったり、幸運なのか不運なのかは簡単に判断できないという教え。どんな場面もチャンスに変えるのは自分次第だと思えるようになりました。

■石川大地選手
「自分の中で、たまたまゴールを取れたっていうシーンはなくそうと思っている。ここに(ボールが)転がってきそうだからとか、相手より一歩早くって常に考えている。たまたまっていうのもありますけど、必然的でもあったのかな」

石川選手が得点した試合はロアッソは負け知らず。チームを勝利に導くエースストライカーとして、さらなる飛躍を誓います。

■石川大地選手
「2桁得点を取ります。ゴール前でのプレーを見てください」