衆院選富山県内選挙区の序盤情勢調査 支持政党別や年代別の状況は
衆議院選挙の富山県内3選挙区の情勢調査の結果について、数家解説委員と詳しく伝えていきます。
調査は無作為に選んだ固定電話と携帯電話に電話する方法と、インターネットサイトのID保持者による方法を組み合わせて実施しました。県内の18歳以上の有権者2414人から回答を得ました。調査へご協力いただき、ありがとうございました。
上野キャスター)県内3つの選挙区の情勢を支持政党と年代別で見ていきます。まず富山1区です。前職2人と新人3人のあわせて5人が立候補しています。支持政党別の情勢はどうですか。
数家)自民 前職の田畑候補は、自民と、推薦を受けた公明の支持層の5割強の支持にとどまり、「政治とカネ」の問題を巡り組織を固めきれていません。
立憲 新人の山候補は、立憲支持層の7割強を固め、激しく競り合っています。無党派層からは最も支持を得ていて、2割弱を占めています。
無所属 前職の吉田候補は前回公認だった維新の支持層の2割弱、無党派層では1割強の支持を得て追いかけています。
維新 新人の浅岡候補は、維新支持層の5割強を固め、国民支持層の2割強の支持を得ていますが、伸び悩んでいます。
共産 新人の青山候補は共産支持層の7割強を固めていますが苦戦しています。
上)年代別の支持状況はどうですか。
数)田畑候補は30代までの若い世代と、70代以上で広く支持を得ています。山候補は60代と70代以上で2割強と支持が広がっています。
上)続いては、前職と新人2人の戦いとなっている富山2区です。
数)支持政党別では自民 前職の上田候補が自民支持層の8割、公明支持層の7割強を固め優位に立っています。
立憲 新人の越川候補は立憲支持層の8割を固めたほか、国民支持層の4割弱を集め、支持拡大を図っています。
共産 新人の泉野候補は、共産支持層の7割弱を固めていますが、苦戦を強いられています。
年代別では多くの年代で上田候補が支持を広げていますが、40代では越川候補が3割弱と最も支持を得ています。
上)前職と新人2人が立候補している富山3区です。
数)石破内閣で官房副長官に就任した自民 前職の橘候補が盤石の体制です。自民支持層の9割弱を固め、公明支持層の6割の支持を得ています。
国民 新人の大久保候補は、国民支持層の8割弱を固め、立憲からは4割を集めて支持拡大を図っています。
共産 新人の坂本候補は共産支持層の9割弱を固めていますが苦戦しています。
年代別ではすべての年代で橘候補が支持を広げていますが、50代では大久保候補が2割強を得て迫っています。
3選挙区ともに、まだ投票先を決めていない有権者が2割から3割いるので、情勢は今後、変化する可能性があります。
また、石破内閣を「支持する」と答えた人は38%、「支持しない」と答えた人は32%でした。
投票に行くかという質問には、「必ず行く」と「なるべく行く」を合わせると91%にのぼりました。各候補の主張を比較し、自分の意思を示す1票を投じてほしいと思います。