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声上げづらい性被害 悩まず相談を 性暴力被害ワンストップ支援センターとやま

2024年3月12日 19:12
声上げづらい性被害 悩まず相談を 性暴力被害ワンストップ支援センターとやま

性暴力の被害者は声を上げづらく、特に家庭内での被害は表面化しにくいといった問題があります。

背景には被害者を責めるような社会の風潮があり、県内で被害者を支援する人は1人で悩まず相談してほしいと呼び掛けます。

性暴力についての相談を24時間受け付けている「性暴力被害ワンストップ支援センターとやま」の木村なぎセンター長です。

木村センター長
「性暴力・性犯罪自体がやはりなかなか理解されていないというか、被害者側が責められるような社会的な雰囲気がまだまだ強いので、それで被害者自身が、私が悪かったんじゃないかと自責の念を抱いてお話しできない方も多いですし、そもそも性被害というのは 、相談すること自体すごく恥ずかしい、羞恥の気持ちがとても強いものなので、そういった意味でも相談しづらいというふうに思っています」

センターには、2022年、700件余りの相談がありました。被害者の年代別では10代以下が増加傾向で、2022年はおよそ4割を占めます。

ただ、そもそも相談自体ができない人が多い上に、加害者が家族だった場合、相談はさらにハードルが高くなるといいます。

木村センター長
「社会的には家族というのは仲が良く、ましてや親は子どもを愛しているものだという認識の方が多いと思います。ですから親子の関係でそのようなことはないだろうと、ほとんどの方が思ってらっしゃるので、声を上げたとしても まさかというふうな思いで、その話をちゃんと受け止められない大人っていうのは非常に多いんじゃないかなと思います」

木村センター長は「被害を受けた側が悪いという間違った考えがまだまだはびこっている」として、嫌な思いをした人は相談してほしいと呼び掛けます。

木村センター長
「被害にあわれた方はまったく悪くないです、加害者が100%悪いので、嫌な思いをされた方は、ぜひどなたか信頼できる方にご相談いただきたいと思います。近くに信頼できる方がいらっしゃらない、と思われた場合は当センターにご相談いただけたらうれしいなと思います。

性暴力被害ワンストップ支援センターとやまの電話番号は「#8891」です。

国の調査では18歳未満の性暴力被害者のおよそ1割が親など、監護者から被害を受けていました。

被害を言えない子どもたちはどうか自分を追い詰めないでください。 自分を一番大事にして相談してください。

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