枯れる前に1度きりの花を咲かせるオオハマギキョウ 県中央植物園で見頃
枯れる前に1度きりの花を咲かせる植物が、富山市の県中央植物園で今、見頃を迎えています。
花を咲かせているのは、小笠原諸島原産の絶滅危惧種、オオハマギキョウです。
高さ4メートルほどに伸びた茎の先端に白い花びらの花が集合し、先端へと伸びながら次々と咲いています。
オオハマギキョウは、生涯に1度だけ花を咲かせ、実をつけてから枯れてしまう植物。
小笠原諸島では、5、6年ほどで開花しますが、この4株は2006年に種をまいて、18年かかって開花しました。
果実も膨らんでいて、植物園は今後、中に詰まった種を採取し、再び育てる予定です。
育てた花が咲くのは、5年後から10年後の見込みです。
県中央植物園 温室課 志内利明課長補佐
「最後にたくさんの花を咲かせて 子孫を残してから枯れてしまうという非常に珍しい生活史を持っている植物ですので、この機会にぜひこの花と実を見ていただければと思う」
花は、あと2週間ほど楽しめるということです。