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野上・田畑議員 収支報告書の不記載認める 「不記載の事実知らなかった」

2024年1月22日 19:36
野上・田畑議員 収支報告書の不記載認める 「不記載の事実知らなかった」

自民党の派閥の政治資金パーティーの裏金化をめぐり、安倍派に所属していた県選出の野上浩太郎参議院議員と田畑裕明衆議院議員は19日、政治資金収支報告書に記載していないキックバックがあったことを認めました。

2人はともに、「不記載の事実を知らなかった」などと説明しました。

野上議員
「大きな政治不信を招いてしまったことについて、心からおわびを申し上げたいというふうに思います」

先週金曜、自民党の安倍派は党本部で臨時議員総会を開いて派閥の解散を決め、野上議員と田畑議員はその後、取材に応じました。

これまで取材に対し具体的な言及を避けてきた野上議員。

野上議員は、派閥からキックバックされたパーティー収入について2022年までの5年間を調べたところ、政治資金収支報告書に記載しないキックバックが2019年に4万円、2020年に92万円、2021年に4万円の合わせて100万円あったことを認めました。

記者
「キックバックの仕組みを知っていたのか」

野上議員
「いえ、私自身は還流の仕組みというものは承知をしておりませんでした」

田畑議員は、同様の不記載が3年間で合わせて68万円あったことを認めました。

田畑議員
「不記載があるというのはまったく認識していなかった。当然、道義的な責任がある。早くご説明するべきだった」

2人とも、キックバックが政治資金収支報告書に記載されていなかったことについて派閥の事務局と事務所の事務方との「長年の慣習」などで行われていたとし、「自分は知らなかった」と繰り返しました。

違法性の認識については。

野上議員
「不記載の形で処理をすることが長年の慣習だったということでそういう風に思ったという形」

記者
「事務所の担当者レベルでも 違法性の認識は?」

田畑議員
「それはなかった、事務所としてなかったということでございます」

記者
「どのような意思決定で 記載しなくてよいと?」

田畑議員
「清和政策研究の事務局から 事務局と秘書の間でのやり取りということで それは、相手の事務局の方が誰かと言うのは今となってはわからないわけでありますが」

記者
「平成30年から始まったとは考えづらい所があると思うんですけども調査もされていないということですか」

野上議員
「その辺の調査はしておりません」

田畑議員「今回はそこまで精査していないということでありますし、法的には 修正は3年だと聞いていますが 時効にあたる5年を調べた」

2人は質問に答える際に「裏金」という言葉は使わず、キックバックされた金は使わずに事務所に残してあったと口をそろえました。

記者
「いわゆる裏金という形になってしまうと思うが?」

野上議員
「事実として申し上げた形で100万円そのまま事務所に残っていたというのが事実ということであります」

記者
「収支報告書に書かれていなかった時点で裏金では?」

野上議員
「あの、その、どのような形で保管されていたのかというのは今申し上げた通りでありますし、令和2年の場合そのような理由で そしてあったということでありますので、どのような状況であったかということは申し上げた通りであります」

野上議員は自民党県連会長などの役職について、「進退についてはこれから考える」としました。

また安倍派の解散については野上議員、田畑議員ともに「今のあり方を見直す必要がある。解散すべき」としました。

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