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志賀原子力発電所 3メートル津波到達 原子力規制委は…

2024年1月10日 19:16
志賀原子力発電所 3メートル津波到達 原子力規制委は…

今回の能登半島地震で石川県の志賀原子力発電所におよそ3メートルの津波が到達していたと9日発表した北陸電力に対し、原子力規制委員会は10日の定例会合で、志賀原発で変圧器が故障したことについて、原因を解明するよう求めました。

北陸電力は9日、能登半島地震では志賀原発1号機の地下で震度5強を観測し、およそ1時間半後におよそ3メートルの津波が到達したと発表しました。原発の敷地は高さ約11メートルで、さらに4メートルの防潮堤を設置しているため原発への影響はなかったとしています。一方、地震に伴い、1号機と2号機の変圧器が破損して油が漏れ、外部電源の一部が使えなくなっています。また、使用済み燃料の保管プールから水漏れがあったほか、敷地内や港湾施設で地盤沈下や段差が発生しました。

原子力規制委員会の10日の定例会合で、原発の地震対策を担当する石渡明委員は、未知の断層が動いた可能性があるとしたうえで、「地震や断層のデータなど専門家の研究結果をフォローし、今後の審査に生かす必要がある」と述べました。

山中伸介委員長は、「志賀の変圧器故障は、原因をきちんと解明してもらう必要がある。そのほかの事象も含め、必要があれば即時報告してもらいたい」としています。

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