夏休みの小学校プール開放 熱中症対策で中止や時間変更の動き 富山県
厳しい暑さが子どもたちの夏の楽しみにも影響を及ぼしています。富山県内の小学校では熱中症対策として夏休みのプールの開放について中止したり時間を変更したりする動きが出ています。
まもなく始まる夏休み。子どもたちが楽しみにしているのが学校のプール開放です。
しかし、猛暑が予想される今年の夏、県内の小学校では熱中症になる危険性を踏まえ、プールの開放について見直す動きが出ています。
このうち、砺波市の出町小学校では、開放する時間をこれまでの午後から午前に変更しました。
出町小学校 近藤美恵子校長
「昨年12日間開放すると考えていたんですが、(暑さで)結局プールに入れたのは4日間ほどでした。プール楽しみにしている子も多いので、どうにか夏休みプールに入れればいいなと思って午前中に変えました」
プールの開放は、熱中症警戒アラートの有無や気温や湿度などで計測する「暑さ指数」から各学校で判断しています。
2023年は猛暑の影響により、多くの学校では開放予定日のほとんどで実施できない事態となりました。
これを受けて今年は熱中症の危険性などから、小矢部市、立山町、舟橋村でプール開放を中止します。
また砺波市、黒部市、魚津市、滑川市入善町、朝日町では2023年まで午後に開放してましたが、2024年から気温の低い午前に時間を変更しました。
一方、富山市などの5市では学校ごとに対応を判断していて、上市町ではコロナ禍以降継続して中止しています。
近年、各地で頻発する猛暑。子どもは体温調節機能が未発達で自分では熱中症に気づいたり対策したりするのが難しいとして、学校関係者はこれまで以上に熱中症対策に気を配っています。
出町小学校 近藤美恵子校長
「大事なのは子どもの命。熱中症予防をしながら楽しいことを考えていけたらいいなと思っています」
暑さをしのぐためのプールと思いがちですが、水中でも汗はかいていて脱水症状を起こして熱中症になる危険性があります。またプールに向かう登下校の際も暑さ対策を忘れずに、安全に楽しんでほしいですね。